英語を話すコツを考える

英会話上達のヒントを考察するブログ

英語のネイティブと非ネイティブな私の英語を比較してみた9-解説付

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英語が話せない段階で英語のネイティブの英文を眺めていると、それらは何かの呪文のように感じますが、英語の上達に従って、彼等の英文はルールに沿った規則的なものと理解できるようになります。
それらのルールをなるべく簡易化し理解することができれば、英語上達への多くの気づきがあるはずです。そのために英語のネイティブと非ネイティブな私の英文を比較、分析したいと思います。

  • 私なら、どう英文を作成していくのかという過程を細かく分析
  • 英語のネイティブ・スピーカーは、同じ日本語をどんな英文にするのか
  • 彼等の英文を見て感じた疑問についての質疑応答

という段階を経て、そこから英会話上達へのヒントを探ります。


実際に日本語をどう英文にしていくのか具体的に考えます

利用するのは、以下の日本語です。

TITLE: [ボブ、今、どこに住んでんだ?]

John:ボブ、今、どこに住んでんだ?
Bob: 俺が住んでんのは、ABマートの近くの安いホテルだよ。ここから歩いて、15分くらいかな~。

John:えっ、マジかよ!!、あんな治安の悪い所に住んでんのか!! おい授業終わってから歩いて帰ったりしてないよな?

Bob :えっ?、歩いて帰ってるよ。近いし、結構、街灯がついてて明るいしさ~。そんな危ない感じしないぜ~。まぁ危なくなったら俺の空手で追っ払ってやるよ。空手なんて全くやったことないけどさ~(ハハハ)

John:オー、ジーザス!! ボブ、お前は危険ってことへの認識が甘いぞ。

John:お前は何を根拠にあの辺は危なくないって思ってんだい?
Bob :今まで旅でつちかってきた勘かな~。そんなに暗くないし、危なそうな奴を見かけたことないし。

John :よく聞け。お前が知ってんのは表面だけだぞ。たまたま自分の身や周りに危ないことがないだけで、危険じゃないなんて考えてんのは危ない考えだぞ。あの辺は夜はマジで危ないんだぞ。他の奴に聞いてみろ!

Bob:  ホントかよ~?、おっ、ちょうどマルダが来たから聞いてみよう。マルダあのさ~、俺、あのスーパーの近くに住んでんだけど、ここからそのホテルまで授業が終わってから歩いて帰るのは自殺行為かね?

Malda:ありえない!本当に言ってんの?! あの辺は、夜かなり危ない場所だよ! そもそも夜の10時以降に歩いて帰ること自体が、ここでは危ない行為だよ。ボブ、私がどうやってここから家まで帰ってるか知ってる?歩いて帰れない距離じゃないけど、安全のために親か兄弟に迎えに来てもらってんだよ。迎えに来てもらえないときは、友達に送ってもらうか、タクシーで帰ってるんだよ。それをあんたは、この夜に歩いて帰るなんて!!  ボブ、タクシー使って帰らなきゃダメだよ。

Bob:  えー、この距離で~?? 金がもったいないよ。
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Malda: 襲われてから、後悔しても遅いんだよ。
Bob: ちょっと不安になってきたな~。二人で俺のことハメてないよね? よしっ。ジョージにも聞いてみよう
点線より上は以前に説明しているので、今回は点線より下を英文にします。
点線より上の私とネイティブの英文と説明はこちらからどうぞ。

www.colombiacolom.net

設定は、コロンビアの英会話スクールに通うボブと、生徒、先生、友達による日常での会話が中心になります。基本的に、生徒と先生は、仲良くなると友達感覚でため口で話しているので、formal な言い回しはほとんど出てきません。
授業が終わった後に、学校の前で冗談を言いあってるボブと、その友達の会話になります。

登場人物
1,Bob    ,,, 学校に通う生徒(一番の目的は英会話学習より...友達作り)
2,John   ,,, ボブのクラスの担当教師で、後のボブの友達。
3,Malda  ,,, 学校の教師でチーフマネージャー(女性)。ジョンの上司。


では実際に英文を作成してみます

最初は、1,[襲われてから、後悔しても遅いんだよ]

私がここで注目するのは、[後悔する/悔いる] という意味の動詞 [regret] です。それをどう英文に組み込んでいくのかですが、私なら日本語を [後悔するよ ~されたなら] という形に組み変えます。日本語を [後悔するよ 襲われたら] と変換する過程で、この文が [~する もし~なら] という [if] を活用しようと発想します。

そうすると、この英文は [主語  will  動詞 動詞に関連 ~ ,  if  基本文2] を利用するということです。英文を作成する上で私が重要視しているのは、如何に基本文に当てはめられるように日本語を組み替えるかという点です。

基本文とは、

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は、[主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは、状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 基本、名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it(正確には、動詞に関連するもの)
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には、接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていく] ことを意味しています。

基本文について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

まず最初に [あなたは後悔するよ] に英単語を当てはめると、
=> You  will  regret  it  (あなたは後悔するよ)

残りの [襲われたら] に、[~される] の [get  動詞の過去分詞] を使って、[got  attacked] とします。
=> if  you  got  attacked  (もし襲われたら)

それを繋げると、
=> You  will  regret  it  +  if  you  got  attacked  . となります。

英文を作成する時に大事なのは、最初に思い浮かんだ日本語にとらわれず、自分が英文にできる形に上手くアレンジしていくことです。英語を勉強しているわけですから、英語を日本語のルールに乗せていくのではなく、日本語を英語のルールに乗せていく工夫をすることが必要です。

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続いて、2,[ちょっと不安になってきたな~]

ここで考えるのは、[不安になる] を英語でどうやって表現するかです。私なら、ここではたぶん [be  a  nervous (不安です)] を利用するかなと思うので、
=> I'm  a  nervous .  (不安だな)

この [be  a  nervous] は、[不安になる] の他にも、[イライラする] 等でも使えるので一緒に覚えておくと効果的です。

そこに、[ちょっと] と [~になってきた] という意味を加えます。
[ちょっと] は難しく考えず、[little] を使って [be  a  little  nervous] にします。

後は [~になってきた] という部分ですが、[~になってきた] が意味することは [~な状態になってきている] ということなので、[be  getting  ~] という表現方法を利用します。そうすると、[I'm  a  nervous] が、
=> I'm  getting  a  little  nervous . (なってきたな 少し不安に) となります。

この [be  getting ~] も色々と活用できる凡庸性の高い表現です。
I'm  blue. (憂鬱です) => I'm  getting  blue . (憂鬱になる/なってきた)
I'm  excited. (興奮する) => I'm  getting  excited. (興奮してきた)

[get] の表現について詳しく知りたい方は、こちらを読んでください。

www.colombiacolom.net


次に、3,[二人で、俺のことハメてないよね?]

ここで注目するのは、[~をハメる] という部分と、[~してないよね?] です。この会話の中の [~をハメる] という日本語の意味は、誰かを貶めるという意味より、誰かをからかって騙すに近いので、[joke  with  誰々] が良いかなと思います。
=> You  are  joking  with  me (あなたは からかっている 私を) 

それに [~してないよね ??] という表現で使える [通常の否定文, right ??] を付け加えることで、
=> You  are  not  joking  with  me , right ?? (あなたは からかっていないよね? 私を)

もちろん [通常の肯定文 , right ??] なら、[~だよね ??] と表現できます。
=> You  are  joking  with  me , right ?? (あなたは からかってるよね? 私を)

語尾に [, right ??] を付けて、最後の [right ??] の部分(語尾)を上げ調子で発音することで、簡単に [~してないよね ??/~だよね ??] という意味の英文を作成できるので非常に便利です。
 
そして二人ということを強調するために [You  are] を、[You  two  are] とします。
=> You  two  are  not  joking  with  me  , right ??


続いて、4,[よしっ。ジョージにも聞いてみよう]

ここでボブは、ジョージに尋ねることを今、決めています。
その場合、助動詞の [will] が最適です。

1,[今、決めたこと] => [will(be  going  to でも可)]
2,[すでに決めている未来の予定や計画について] => [be  going  to]
3,[具体的に時間や日時か決まっている未来の予定、計画] => [be  動詞ing(be  going  to でも可)]

[will] 等の助動詞については、こちらをどうぞ。

[聞く] を [聞く/尋ねる = ask] として、
=> I'll  ask  Jeorge (ジョージに聞こう)

これだけだと説明が不足していると感じるので、今まで我々が議論していたことについてという意味の [about  it(それについて)] を補足し、[よしっ] を [Well,] とします。
=> Well, I'll  ask  Jeorge  about  it . (よし ジョージに聞こう それについて)


英語のネイティブなら、どんな英文を作成するのか?

1,[襲われてから、後悔しても遅いんだよ]
Dave => It is better than risking being attacked!
Andy => After you've been hit, it'll be too late for regrets.

ここでは、いくつか疑問に思うことがあります。

Dave 英文の意味を、どうも上手く解釈できないので細かく聞いてみます。

Bob:[It is better than risking being attacked!] としている、この文の意味を正確に把握できないので、細かく日本語で説明してください。

Dave:日本語の意味は [襲われてからじゃ、遅いのよ!!] です。そのまま直訳をして [It is late after being attack] とするとかなり不自然な英語なので、[It is better than risking being attacked] としています。日本語で考えると [襲われるリスクを起こすより、タクシーに乗って帰る方がマシだよ] となります。[risking] は、元々 [risk] という動詞を名詞化したものです。襲われるかどうかは可能性の話しなので、[risking] 使わずに [you being attacked] にしても問題ないです。

なるほど。英単語、熟語、表現などを覚える時、自分が使いやすい形で吸収していくと効果的です。私は [It is better than you being attacked!] となっている方が理解しやいので、その形で頭に入れます。

Andy はなぜここで [you've  been  hit] と現在完了形を利用しているのでしょう?

Bob:1,ここではなぜ、[you've been hit] と現在完了形なのですか?[you are hit] と現在形では駄目ですか? 2,[for regrets] は、なぜ複数形なのですか?

Andy:1,どちらでも問題ないです。2,襲われたら色んな後悔が生まれてもおかしくないからです。

ふ~む。確かに言われてみれば、後悔することが複数の可能性は十分にありえますね。

私を含めた3人の大まかな日本語は、
私の: [きっと後悔するよ もし襲われたら]
Dave: [襲われるリスクを起こすより、タクシーに乗って帰る方がマシだよ]
Andy: [襲われた後では 遅すぎるよ 後悔するのは]

3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、

私の: [基本文の核1 + if 基本文の核2]
Dave: [It is better than 主語 動詞!]
Andy: [After 基本文の核1, 基本文の核2 + for regrets.]


2,[ちょっと不安になってきたな~]
Dave => Wow, I am a little unsure now.
Andy => I’m starting to feel a little uneasy...

なるほど [不安になる] は、[uneasy] と [unsure] ですか。
Andy に、[I'm starting to ~] [~になってきた] の他の使い方を聞いてみます。

Bob:[I'm starting to feel a little uneasy] で [ちょっと不安になってきた] と表現できるなら、[ちょっと楽しくなってきた] という意味の文にするなら、[uneasy] の所に何を入れればいいですか?

Andy:[ちょっと楽しくなってきた] なら、[I'm starting to enjoy this a little] になります。

なるほど。一緒に覚えておくと便利ですね。

私を含めた3人の大まかな日本語は、
私の: [なってきたな 少し不安に]
Dave: [少し不安だな~  今]
Andy: [ちょっと不安になってきた]

3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、

私の: [I'm a little nervous.を(getting で拡張)]
Dave: [Wow, I am a little unsure now.(基本文の核 + now)]
Andy: [I’m a little uneasy.を(starting to feel で拡張)]


3,[二人で、俺のことハメてないよね?]

Dave => You two aren’t playing a joke on me right?
Andy => The two of you aren’t messing with me or anything, right?

Dave は [play a joke on 人] Andy は [mess with 人] で、[~をハメる] を表現しているので、その表現は日本語の他の表現にも使えるか等を聞いてみます。

Bob:1,[play a joke on 人] の他に、[人をはめる] という意味で利用するものはありますか?2,[you're messing with me] を、[俺のことハメてないよね] という意味で使っていますが、この表現は他の似たような日本語の場合でも利用することは可能ですか?

Dave:1,[playing a joke on] を、[playing a trick on] として使うことも可能です。

Andy:2,はい、可能です。「ふざけている」「冗談を言っている」「いじめている」という意味で利用できます。

Andy が使っている [not  ~ or anything] という表現は、以前に質問しています。[~わけじゃない] に近い日常表現になるか、前の否定表現を強調するために使うものです。

気になる方は、こちらをどうぞ。

3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、

私の: [You two are not joking with me ,right?(動詞の拡張 + right?)]
Dave: [You two aren’t playing a joke on me right?(動詞の拡張 + right?]
Andy: [The two of you aren’t messing with me or anything, right?(動詞の拡張 + right?)]


4,[よしっ。ジョージにも聞いてみよう]
Dave => Alright, I gonna ask Jeorge !
Andy => Alright, I'll just try asking Jeorge about it.

ここでは、動名詞と不定詞の使い分けについて、ちょっと Andy に聞いてみます。

Bob:[I'll just try asking ~] の [asking] は、[to ask] でも同じ意味ですか?

Andy:意味は一緒ですが、日常会話では [asking] の方が自然に聞こえます。

[to  動詞] の形より [動詞ing] の方が進行形という形なので、会話に臨場感や躍動感のようなものを生むのでしょうね。(接着剤の不定詞、動名詞についてはそのうち説明したいと思います)

3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、

私の: [Well, I'll ask Jeorge(動詞が拡張) +about  it ]
Dave: [Alright, I gonna ask Jeorge (動詞が拡張)!]
Andy: [Alright, I'll just try(動詞が拡張) +asking Jeorge +about it.]


どうすれば英語を話せるようになるのか?

英語を話すためには、何かしらの軸があると効果的です。蓄積がなければいつまでたっても英語は話せないままです。軸ができるとそれを基準点とできるので、英単語・熟語・表現を身につけやすくなります。

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私であれば、基本文という英語を簡素化して考える発想を根に、身につけてきた [get] を中心とした重要度の高い動詞群が英文を作成するための軸となっています。

動詞 [get] を軸にすることについては、こちらを参考にしてください。

基本文を利用しながら英単語・熟語・表現の蓄積を増やしていきましょう。今回紹介した英文の中に知らない表現があれば、それらを吸収してください。そういった小さな積み重ねがあなたの英会話を上達させていきます。