英語を話すコツを考える

英会話上達のヒントを考察するブログ

主要な前置詞は、日本語との連動を強めて覚えようというお話

f:id:colombiacolom:20170930022405j:plain

英語を話す上で重要な位置を占めるものに前置詞があります。代表的なものであれば [at, in, on, of, for, from, to, with, about, by] 等、他にも結構な数の前置詞が存在しています。そんな沢山ある前置詞は数が多いということに留まらず、使い方も多岐に渡っている何ともやっかいなものです。
今回は数が多く、用途が広いという前置詞の面倒な障壁をどうやって攻略していくかを考えていきます。(そこから英会話上達へのヒントを探ります)

 

そもそも前置詞とは

 

前置詞は名詞の前に置かれるものと、参考書などにはよく書いてあります。

でもそれだとなかなか前置詞の用途を感じにくいので、前置詞は [足りていない説明を補足する接着剤効果を持つもの] と考えます。その時に前置詞の後に配置されるのが名詞(または名詞に属するもの)です。

英文の中での主な立ち位置は、基本文の核(主語 動詞 動詞に関連)の後に配置され、[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 前置詞 名詞)] となります。


基本文とは

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は、[主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは、状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 基本、名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it(正確には、動詞に関連するもの)
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には、接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで [表現できる幅を広げていく] ことを意味しています。

基本文について詳しく知りたい方は、こちらを読んでください。


前置詞が配置される場所は?

前置詞は、基本文の核の後以外にも配置することが可能です。
前置詞が配置される場所は、主に以下の3か所になります。

  • 1-基本文の核の後に配置される(これが基本の位置)
  • 2-主語を拡張するために主語(名詞)の後に配置される
  • 3-基本文の核の中の [動詞に関連] として利用される

1,基本文の核の後に配置される(これが基本の位置)
=> I ate sushi + in Shibuya.
=> He came here + by bus.

英語は基本文の核までで主要な要素を説明し、不足している説明を接着剤で補足していきます。(これが英語の基本原理だと考えています)


2,主語を拡張するために主語(名詞)の後に配置される
=> The book on the table is mine. (テーブルの上の本は 私のです)
=> The cat in the park was big. (公園にいた猫は 大きかった)

英語で主語になるのは基本 [I, You, He, She, We, They, It, 名詞] のどれかです。[I, You, He, She, We, They, It] は主語を拡張させるものではないので、主語が拡張可能なのは [主語が名詞の時だけ] です。なので [名詞 + 前置詞] となります。(主語の拡張については今後詳しく解説予定です)

動詞の拡張、動詞に関連の拡張については、こちらを読んでください

www.colombiacolom.net

 

3,基本文の核の中の [動詞に関連] として利用される
=> I was in the bank. (私は いた その銀行に)
=> The picture was on the wall. (その絵は かかっていた 壁に)

これは基本文の核を形成した後の説明の補足機能としてではなく、それ自体が動詞に関連するものとして利用されます。動詞に関連として利用されるので、ここで [前置詞 +α] のユニットを省略することはできません

前置詞が基本文の後に使われる場合は、それが無くても英文としての問題は生じませんが、前置詞が [動詞に関連] に配置される場合は、基本的にそれが無いと英文が完成していない状態になります。

補足:[前置詞 + 名詞] は英文の頭の所でも利用可能ですが、英語の感覚を身につけるためにそれはイレギュラーな形と覚えておきましょう。


前置詞をどうやって使えるようにするのか?

最初の段階から全ての前置詞を覚えるというのは難しいので少し工夫をします。

  •  a-主要な前置詞に焦点を絞る
  •  b-重要度の高い意味に限定して覚える

前置詞を全て覚えようとせず主要なものをまず頭に入れます。取りあえず [at, in, on, to, from, for, with, without, of, about, by, until, before, after] に絞ります。

また最初の段階から多くの意味を覚えようとするとアウトプットしにくいので、使うものを限定してインプットしていきます。それに加えて付け足す説明も [名詞/動名詞] に限定しておきます。

[at]...(どこどこ/何回目/~価格)~で/に

=> I met him at the bus stop. (私は 会った 彼に バス停で)
=> Bob passed the test at the second attempt. (ボブは 通った その試験に 二回目で)
=> She bought the book at a discount. (彼女は 買った その本を 割引価格で)


[in]...(どこどこ/何々)で/に

=> I met him in Shibuya. (私は 会った 彼に  渋谷で)
=> I was in Nagoya yesterday.(私は いた 名古屋に 昨日)
=> He spoke to me in Spanish. (彼は 話しかけた 私に スペイン語で)

[at/in] の場所に対する日本語は [(どこどこ)で/に] と同じものですが、[in] の方が [at] に比べて、広がりや内側を感じさせる場所という違いがあります。


[on]...(接触した部分)に

=> This book was on the table. (この本は あった テーブルの上に)
=> There is a picture on the wall. (ある 1枚の絵が 壁に)
=> I met her on the street. (私は 偶然出会った 彼女に その道路で)
=> There was a hospital on the river. (あった 1件の病院が その川沿いに)

~の上にという意味だけでなく表面に接していれば、上だけでなく下も横も [on] で表現します。道路、川べり、海辺なども面に接しているという扱いで [on] が利用できます。

 

[at, in, on] に関係しているので、[時刻・日時・曜日] などはセットで頭に入れます。

at + 時刻/週末/公休日 => at 4 o'clock/at the weekend(アメリカの場合は on)/at night/etc
in + 1日のある時間/比較的長い期間(月,年,四季,世紀) => in the morning(afternoon/evening)/in April/in spring/etc
on + 曜日/日付/特定の日時 => on Sunday/18th March(アメリカの場合は March 18th)/etc


[to]...(どこどこ)に/へ

=> He went to the airport. (彼は 行った 空港へ)
=> She came to the party. (彼女は 来た そのパーティーに)
=> The traffic light changed to red. (信号は 変わった 赤へ)

この [to] は [~すること/~するために] という使い方もありますが、それは動詞とセットで利用する別な接着効果(不定詞)なので違う機会に説明します。

別な接着効果についてはこちらに少し説明が載っているので、気になる方はどうぞ。

www.colombiacolom.net

[from]...(どこどこ/誰々/何々/いついつ)から

=> He came here from Nagoya. (彼は 来た ここに 名古屋から)
=> I got the news from him. (私は 聞いた そのニュースを 彼から)
=> Bob saved the child from drowning. (ボブは 救った その子供を 溺死から)
=> He is a friend from high school. (彼は 友達です 高校からの)


[for]...(誰々/何々の)ために(の)

=> I bought this book for my sister. (私は 買った この本を 妹のために)
=> This machine is for washing potato. (この機械は 洗うためのものです ジャガイモを)


[with]...(誰々/何々)と

=> I went to Canada with her. (私は 行った カナダに 彼女と)
=> This wine goes best with fish. (このワインは 相性がいい 魚と)

一緒に覚えておきたいのが [~で(道具),~を持っている/がある]
=> Bob ate ramen wiht chopsticks. (ボブは 食べた ラーメンを 箸で)
=> He has a house with a small garden. (私は 持っている 家を 小さな庭のある)
=> I saw a woman with green eyes. (私は 見た 女性を 緑の目をした)


[without]...(誰々/何々)なしで

=> I went for a walk without coat. (私は 散歩に行った コートなしで)


[of]...~の~

=> He was a teacher of this school. (彼は 先生です この学校の)
=> She is a friend of mine. (彼女は 友達の1人です 私の)
=> The leg of the desk was broken. (机の脚が 壊れた)

この [of] は {名詞 of 名詞} が基本体形です。その中でも色々な組み合わせがあるのですが、まず [部分 + 全体] という組み合わせを頭に入れることで [of] の感覚を掴んでいきましょう。


[about]...~について(の)

=> I'm thinking about you. (私は 考えている あなたについて)
=> We talked about our goverment. (私たちは 話した 我々の政府について)
=> I'm worried about his health. (私は 心配している 彼の健康について)
=> I bought two books about birds. (私は 買った 2冊本を 鳥についての)

[~の周りに/およそ] という意味もありますが、この [~について(の)] が会話において最も重要度が高いと言えます。


[by]...~によって/~までには(~する/なる)

=> I came here by bus. (私は 来た ここに バスで)
=> This car is made by a new method. (この車は 作られた 新しい方法で)
=> You have to come back here by 6 o'clock. (あなたは 戻ってこなければならない ここに 6時までに)

移動手段は通常 [by] で説明可能なのですが、特定の乗り物を指定する場合(the taxi/his car 等)、上に乗ると考えられるものは [on]、中に乗り込むと考えられるものは [in] を利用します。
=> I came here on the bus(train/ship/etc). (私は 来た ここに そのバスで)
=> I came here in the taxi. (私は 来た ここに そのタクシーで)
=> I came here in father's car. (私は 来た ここに 父親の車で)

徒歩でという場合は [on foot]
=> I came here on foot. (私は 来た ここに 徒歩で)


[until]...~まで(~な状態が続く)

=> Bob will be in Chicago until next month. (ボブは シカゴにいます 翌月まで)
=> You can stay here until next Monday. (あなたは 滞在可能です ここに 次の月曜まで)

[by] はある時点(指定された時間)までに何かを~する/が~になっている場合に用いるので [~までに] で、[until] は行動・状態がある瞬間(指定された時間)まで続く場合に用いるので [~まで] となります。


助動詞 [will] [can] の使い方は、こちらをどうぞ。

[before/after]...~前に/~後に

=> Bob came here before 10 o'clock. (ボブは 来た ここに 10時前に)
=> Bob came here after 10 o'clock. (ボブは 来た ここに 10時過ぎに)

否定文において、その時まで~しなかったが、その後に~した場合は、[before] ではなく [until] を使います
=> Bob didn't come here until 10 o'clock. (ボブは 来なかった ここに 10時まで  {がその後に来た})

その前置詞に適した日本語に注目して、どのくらいの幅に対応できるのかを意識して頭に入れていきましょう。

そこからさらに必要なことは?

上の前置詞を見て、少なくした割りに結構多いじゃんと思った方、前置詞はある程度セットにして覚えていく方が効果的です。

その訳は、前置詞は意味の幅を [名詞/動名詞] で作り出す以上に前置詞の違いによって産み出すものと考えられるからです。

例えば不定詞(to 動詞)は、動詞とくっついて [~すること、~するために] という意味で利用されますが、その不定詞の意味の幅は動詞を変えることで産み出します。それに対して [前置詞 + 名詞/動名詞] では、名詞/動名詞の部分で意味を変えることの他に、前置詞自体を変えることで意味の幅を作り出していると言えます。

お勧めは以下のように日本語を整理しまとめておくことです。

  • 1-どこどこで/に/へ/から
  • 2-誰々と/から/のために/について
  • 3-いついつに/から/まで/までに/前に/後に
  • 4-何々の/で/から/のために/について

その整理した日本語を利用して練習を積み重ねていきます。英語を話すためには覚えたものを瞬時に記憶から引き出す必要があります。

まず適当な日本語(~は/が ~する ~を/に)を思い浮べ英文(基本文の核)を作成します。
=> I met Bob (私は 会った ボブに)

その基本文の核を起点にして、接続可能だと考えられる [前置詞 + 名詞] を色々と当てはめていきます。その時わからない英単語は辞書等で調べて例文を完成させます。

=> I met Bob + in the bank. (銀行で)
                + in the hospital. (病院で)
                     + on Sunday. (日曜日に)
                     + for meeting.(会議のために)

        + after lunch. (昼食の後に)

1つ説明を付け足す事ができたら、違う前置詞で説明が付け足せないかを考えていきます。そうすることで自身が付けたせる説明の幅を拡げていきます。ここで重要なのは、誰かがそれをできるのかどうかではなく、あなたが素早く [前置詞 + 名詞/動名詞] のユニットが導き出せるかどうかです。幅を意識し日本語との結びつきを強めることで [日本語 => 前置詞 + 名詞/動名詞] とできるように練習を繰り返しましょう。

f:id:colombiacolom:20170930022440j:plain

またそれらは1つ付け足すだけでなく複数付け足すことも可能です。
=> I met Bob + in the bank + after lunch.


前置詞を配列する順番は、場所、様態、時なのですが、これは絶対ではないので大体この流れと覚えておけば問題ありません。練習を積み重ねることで [前置詞 + 名詞] という小さなユニットと、基本文の核のどの動詞と相性が良いのか等を脳に強く印象付けていくことが大事です。英語を話すためには、なるべく実戦に沿った練習をするのが効果的です。

練習で表現できないことは、実際に英語を使う場面でも表現できないと考えてください。それが現実です。

英語に関することを頭に入れたら、それをどう引き出すのかを考え実行できるようにしないと英語を話せるようにはなりません。大部分において英語は、基本文の核という基盤に足りない説明を後で付け足していくことを前提としている言語といえます。[前置詞 + 名詞] という部分だけを覚えてもそれでは英文は作成できません。[前置詞 + 名詞] は補足部分です。英語を話すということは英文を作成するということです。基本文の核(主語 動詞 動詞に関連)と連動させて練習することが上達への道です。


基本文の核をどう作成していくかについては、こちらを参考にしてください。

動詞とのつながりを意識する理由は、こちらをどうぞ。

前置詞を使えるようにしていくことは、助動詞で動詞を拡張することと並んで、英語で表現できる幅を拡げていくための第1ステップだと言えます。

助動詞の使い方については、こちらをどうぞ。

最初から全てを覚えるのではなく、まず中心となる前置詞を使えるようにして自分の中に軸を形成していきましょう。そういう少しずつの積み重ねがあなたの英会話の力を向上させていきます。