読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

英語を話すコツを考える

英会話上達のヒントを考察するブログ

英語の話し方を身につけよう-実践編2-助言、忠告について。

f:id:colombiacolom:20170503051148j:plain

普段の生活の中には、ちょっとした助言や真剣な忠告を、友達、知り合い、同僚、部下、恋人、親族等へする場面があると思います。助言や忠告は、こちらが相手の立場や状況、その時の心理面を完全に把握することは不可能なので、それがちょっとしたアドバイスであれ、それ相応の気を使う必要があるものと言えます。

それは英語を話す場合においても同じことが言えて、相手に対してある程度、気を使いながら利用するべきもののはずです。今回は、そんな助言、忠告を、英語でどう表現し、それをどうやって使えるものにしていくのかを解説します。 (そこから英会話上達へのヒントを探ります)

英語で、助言、忠告をするための表現とは?

 英語で、助言、忠告をするための表現は、

1、You  should  go  there .
2、You  had  better  go  there .
3、I  must  go  there .
4、I  have  to  go  there .

(他にも、[ought  to] 等もありますが、あまり必要性を感じないので省略)

これらは、全て基本文の中の動詞が拡張した文で、動詞の左側に補足要素が加わっています。

1、主語 [should + 動詞の原形]  動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)
2、主語 [had  better + 動詞の原形] 動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)
3、主語 [must  + 動詞の原形] 動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)
4、主語 [have  to + 動詞の原形] 動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)


動詞の拡張については、こちらに詳しく説明してあるのでどうぞ。

www.colombiacolom.net

基本文を簡単に説明しておくと、

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は、[主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは、状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 基本、名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it(正確には、動詞に関連するもの)
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には、接着剤効果のあるもの)

 

基本文について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

英語を話すために、英語の基本文という軸を持つ。 - 英語を話すコツを考える

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていく] ことを意味しています。


皆さんは学校で、[should] と、[had  better] の意味をどう教わりましたか?

私は、[should] = [~すべき/~はず] で、[had  better] = [~したほうがいい] と英語の授業で習いました。でも英語の勉強を続けていると、それだと何かが違っているということに気がつきます。それらの実際のニュアンスを理解することで、助言、忠告の表現の仕方が見えてきます。


それらの英語表現が持つ実際のニュアンスとは?

 1の [should] は、大抵、[~すべき/~はず] という意味で教わります。確かにそういった意味も含んでいるのですが、基本は、[~したほうがいいよ] という、もっとソフトな意味で頭に入れる方がいいように思います。

 

この [should] は、[軽くアドバイスする] ときに頻繁に利用されるものです。
=> You  should  go  there .
  行った方がいいよ そこに

[~すべき] という日本語で頭に入れていると、軽いアドバイスをしたい時に対応しにくくなるので、[~したほうがいいよ] という日本語と [should] をリンクさせておきましょう。

もちろん軽くアドバイスする時だけでなく、真剣なアドバイスをする時も、この[should] で表現可能です。やり方は至って簡単で、シリアスな顔をして [should] (または強調したい部分)を強く発音するだけです。
=> You  should  go  there  .
  行った方がいいよ! そこに  (そこに行くべきだよ)


でも、[~したほうがいい] を [should] で表現するのなら、[had  better] はどうなるのでしょう??

2の [had  better] の実際の意味は、[したほうがいいよ(そうしないと.../さもないと...)] です。この表現は、[そうしないとヤバいよ] というニュアンスを含んでいます。

=> You  had  better  go  there .
(= You'd  better  go  there  .)
行ったほうがいいよ  そこに(そうしないとヤバイよ)

=> You'd  better  not  go  there .
  行かないほうがいいよ そこに(でないとまずいよ)


この表現は、[相手にプレッシャーを与えたい時] に使うものです。

否定文では、[better] のすぐ後に [not] を置きます

私は、そんな意味が含まれているなんて全く知らなかったので、旅の最中、軽くアドバイスするつもりで、知り合いに [had  better] を何度も使ってしまいました。今思うと、凄く失敗したな~と思います。こういった間違いは、実際の英語のニュアンスを知ってさえいれば簡単に防げます。


3、4の [must] と [have to] の意味は [~しなければならない] で、ほぼ同じ意味で使えるのですが、少しだけニュアンスに違いがあります。

[must] => 個人的にしなければと思うとき
[have to] => 外からの圧力で仕方なくしなければと思うとき
([have  to] の発音は [ハフトゥ] です)

個人的な理由で、
=> I  must  go  there .
 行かなければならない そこに

重要な打ち合わせがあるので、
=> I  have  to  go  there .
  行かなければならない そこに

ただ、これは英会話の中で、そんなに意識して使い分ける必要はないです
英語のネイティブの人達も、そんなに意識して使っていないようですし。

 

でも、否定文を使う場合は少し注意が必要です。否定文だと、この二つは全く違う意味になります

[must  not] => ~してはいけない(禁止)
[don't  have  to] => ~する必要はない/~しなくてもいい

=> You  must  not  go  there .
 (君は)行ってはいけない そこに
=> You  don't  have  to  go  there .
 (君は)行く必要はない/行かなくていい そこに
 

気をつけてほしいのは、[must  not] のほうです。[don't  have  to] は、[~しなければならない] という意味を否定形にした [~する必要はない] なのに対して、[must  not] は、[~してはいけない(禁止)] という違った意味になります。

 
[have to] には、同じ意味の違った言い回しで、[have  got  to(= 've  gotta)] があります。
=> I've  gotta  go  there .
  (アイブ ガラ)   

この言い方は、映画などで頻繁に使われる日常的な口語表現です。

最初は、[have  to] を使いこなせるようになることが先決なので、この表現はリスニングのためにインプットしておきましょう。


動詞で同じような表現ができるもの

動詞の中に、[have to] と似た感覚で使える便利なものがあります。
それは、[need] => [する必要がある] という英単語です。
              
全く同じ意味ではありませんが、使うときの感覚はかなり近いものがあります。
=> You  need  to  go  there .
  (君は)行く必要がある そこに
=> You  don't  need  to  go  there .
  (君は)行く必要はない   そこに

二つの意味は、全く同じというわけではありませんが、かなり似ているので多くの場面で、[have  to] の代わりに使えます。そうやって何かと何かのつながりを意識して英語学習することが大事です。


頭に入れたものを、どうやって使えるようにするのか?

 

それには、使うものをこちらで限定します


助言、忠告をしたい時は、[should] を軸とします
そして強い忠告をする必要があると考えた場合のみ [have  to] を利用すると決めます。([have  to] を自分に対して使う場合は、使う場面を気にせず使いましょう)


なので最初のうちは、[had  better] [must] は利用しないことにしますもし使い分けるのが面倒(または難しい)なら、最初のうちは [should] だけ使いましょう。大抵何とかなります。英語を話すためにはそのくらいの割り切りが必要です。


軽く助言したつもりが、知らないうちに相手にプレッシャーをかけて、変な軋轢が生じてしまうのは非常に馬鹿らしいことです。そもそも大半の人間は、たまにならいいかもしれませんが、頻繁に忠告されたらいい気はしないはずです。[should] を軸にしておくことで、相手にプレッシャーを強くかける心配を軽減できます。

f:id:colombiacolom:20170504035233j:plain

忠告をする場合に、[must] ではなく [have  to] を使う理由は二つあって、一つ目は [have  to] は、[had  to] とすることで、過去の話しに対応できるからです。

=> I  had  to  go  there .
(私は)行かなければならなかった そこに

残念ながら [must] は、[~しなければならなかった] という表現に対応できません

二つ目の理由は、[must] が [~に違いない] という意味でも利用できるからです。[must] は基本そっちの意味で利用することで頭の中での混乱を避けたいのです。([must] の [~に違いない] については近いうちに説明します)


なので最初のうちは、[should] を軸にして、たまに [have  to] を使うことで助言、忠告に対応します


そして、それらを使いこなせるようになったら、[must  not] の [~してはならない(禁止)] を付け加えればいいと思います。そういった割り切りを英語上達のために利用しましょう。

この使うものを限定する方法は、未来についてでもお話ししました。

www.colombiacolom.net

ちなみに、この未来についての表現ですが、ちょっと思うところがあって書き直しました。書き直したのは、どうやって使えるものにするかという部分です。


英語を話せるようになるには、英単語や表現のインプット作業を排除することは絶対にできませんが、インプットの仕方に工夫をもうけることは十分に可能です。

 

英語を話すということは、どう覚えたものをアウトプットするのかとイコールなはずです。そのためにアウトプットしやすいようにインプットすべきです。

記憶しやすいように似た表現を一緒に頭に入れ、その過程で軸を決めておくことで、英語をアウトプットしやすい状態を自分の中に作り出していきましょう。それがあなたの英会話上達につながっていくはずです。