英語を話すコツを考える。

日本語の発想を活かす

甘い考えで暮らすと酷い目にあう等、英語で表現するなら?-比較14

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英語を話すには勉強と練習が欠かせません。その過程でどうやって英文を作成するのかを理解することは極めて重要な事項と言えます。その [どうやって] という部分を考える時、あなたの基盤となるのは当然英語の知識です。その知識を積み重ねていく過程で他者の視点を加えると、より [どうやって] の幅を拡げていくことが可能です。英語のネイティブの英文に私の英語も交えながら英語上達について考えていきます。

  •  非ネイティブな私と英語のネイティブの英文を並べて比較
  •  私がどう英文を作成したのかという過程を細かく分析
  •  英語のネイティブの英文を見て浮かんだ疑問への質疑応答


という段階を経て、最終的にどうしていくべきかを解説していきます。

英語を上達させるために私とネイティブの英語を比較/分析する


利用するのは、以下の日本語です。

TITLE: [ボブ、今、どこに住んでんだ?]-14

John: ほら俺の言ったとおりだろ。お前の考えてる危険と、ここでの危険は全く違うって考えたほうがいいぞ。
 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

John: 甘い考えで暮らしてるとひどい目にあうぞ。とりあえず、住む場所を変えたほうがいいぞ。
Bob: じゃあ、どの辺なら安全なんだい?
John: ここの学校の周辺は安全だな

場面設定は、コロンビアの英会話スクールに通うボブと友達、先生が授業が終わった後に学校の前で冗談を言い合っての会話。基本的に生徒と先生は、仲良くなると友達感覚でため口で話しているので、formal な言い回しはほとんど出てきません。

 

[登場人物]
1,Bob    ,,, 学校に通う生徒(一番の目的は英会話学習より...友達作り)
2,John   ,,, ボブのクラスの担当教師で、後のボブの友達。
3,Malda  ,,, 学校の教師でチーフマネージャー(女性)。ジョンの上司。
4,George ,,, 現職の警察官。とってもチャラくてナンパ好き。


点線より上は以前に説明しているので、今回は点線より下を英文にします。
それ以前の私とネイティブの英語/分析等は、こちらをどうぞ。(1から続く話です)

www.colombiacolom.net

ネイティブの英語(甘い考えで暮らす等)と私の英語/英文の比較


1, [甘い考えで暮らしてると、酷い目にあうぞ]

私の: If you continue to be optimistic, you will get into trouble one day.
Dave: If you continue to live with such a naïve way of thinking you will run into trouble one day.
Andy: Living naively like that will get you into trouble.


私の英文から見ていきます。

ここでの [甘い考えで暮らす~] は、[(もし)甘い考えで暮らし(続け)てると] ということだと言えます。なのでここで頼りになるのは [もし~なら ~] の英語表現 [If 基本文1, 基本文2] です。
[(もし)甘い考えで暮らし(続け)てると] の [甘い考え] は、[optimistic(楽天的な/楽観的な)] を使って [you are optimistic(あなたは楽天主義です)] という英語にします。そしてそこに足りていない [続けている = continue] を組み合わせることで、

=> If you continue to be optimistic  (もし楽観的なままでいるなら) とします。


[酷い目にあうぞ] は日本語を頭の中で置き換えて、[トラブルに巻き込まれる = get into trouble] とすることで、
=> you will get into trouble  (トラブルに巻き込めれるよ)


これに [いつかは] という意味で使える [one day(ある日)] を加えて、
=> you will get into trouble +one day  (いつかトラブルに巻き込めれるよ)
 

全てをつなげると、
=> If you continue to be optimistic, you will get into trouble one day. (楽観的なままでいると いつかトラブルに巻き込まれるぞ)


助動詞 [will] の使い方については、こちらも参考にしてください。


基本文とは、

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は [主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it/たまに副詞(正確には動詞に関連するもの)-[目的語/補語] でも可
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていくこと] を意味しています。


基本文について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。


2人の英文を見て、[naive/naively] に関して疑問があるので2人に質問していきます。

Bob:1,[naive way of thinking] の意味は [世間知らずの考えで] でいいでしょうか? 2,[~ run into trouble one day] の [run] は [get into trouble] にできますか? 2つの表現に違いは何ですか?

Dave:1,それでもいいのですが、ここでは [甘い考え方で] と考えればといいと思います。 2,[run into trouble] には [自分の意志とは関係なしに] という意味が含まれています。

Bob:ここでの [naively] の意味は [無知な] というような意味ですか?

Andy:その通りです。


この会話劇の中で何度も登場している [get/run into trouble][get 人 into trouble] の使い方をまとめておきます。

=> [主語 get/run into trouble ~] (~は トラブルに巻き込まれる)
=> [主語 get/run 人 into trouble ~] (~は ~を トラブルに巻き込む)
(get より run の方が自分の意志とは関係なしに)


こちらの会話の中でも使われているので、よかったらどうぞ。

 

2, [とりあえず、住む場所を変えたほうがいいぞ]

私の: First of all, you should move to a safer neighbourhood than the area you live.
Dave: For now, you just need to move to a safer neighbourhood
Andy: For now, you should think about changing the area where you live.


私は [とりあえず] の意味を [まず最初に/第一に] という意味ととらえて、ここでは [First of all] としました。英語のネイティブ2人は [For now] を使っています。記憶を引き出しやすくするためにどれか1つ軸となるものを決めて、そこに他の表現を紐づけて頭に入れておくのが効果的です。

[住む場所を変えたほうがいいぞ] をどう英語にするかですが、[~したほうがいいぞ] は 助動詞 [should]、[~へ移動する] を動詞 [move to] を利用することで、
=> First of all, you  should  move  to  (とりあえず 移動した方がいいよ)


そうすると残りは [どこどこへ] という部分です。ここでの [どこどこ] の意味は、[今よりも安全な場所] ということなので、[~より ~な  ~] と表現できる比較級を活用します。

ここで表現したいのは [より安全な場所/地域 今住んでいる所より] という日本語です。

そこに英単語をそこに当てはめて、
[safer neighborhood than the area you live] とします。


全部をつなげると、
=> First of all, you should move to a safer neighbourhood than the area you live.

まず日本語を英語にしやすい表現に変えられると英文を作成しやすくなります。それは英語を話すための重要な技術と考えると、そういった部分をより向上させていけるはずです。


ここでは Andy は 動詞 [need]、Dave は [should think] を使っています。当たり前なことですが、英語のネイティブでも、当然、個人個人で表現の仕方に違いがあります。そういった部分を理解しつつ、細かい部分の差異や、自分があまり使わない表現等を吸収することで表現の幅を拡げていきましょう。


[~した方が良い] 等、助動詞 [should] を用いたアドバイスなどは、こちらも参考にしてください。


ここでは特に質問はないですね。

私の英語を含めた3人の大まかな日本語は、
私の: [とりあえず、引っ越した方がいいよ 安全な地域へ 今住んでいる所より]
Dave: [とりあえず、引っ越す必要があるよ より安全な地域へ]
Andy: [とりあえず、変えた方がいいと思うよ 住む地域を]

3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、

私の: [First of all, you should move to a safer 名詞 than 名詞2 +(that) you live.]
Dave: [For now, you just need to move to a safer 名詞.]
Andy: [For now, you should think about changing 名詞 +where you live.]   

 

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3, [じゃあ、どの辺なら安全なんだい?]

私の: So, where is a safer area to move ?
Dave: Well, then where the heck should I move? 
Andy: OK then, which areas are safe?

この文を見て、私なら日本語を以下のように変換します。[じゃあ、どの辺なら安全なんだい?] を、=>[どこが安全な場所ですか 移動するなら] という英語の配列に即したものに。

そうすると [どこが ~ですか ?] という文なので、疑問詞の [Where  ~ ?] を利用しようと考えます。そこに続くのが [安全な場所ですか] なので、[主語(場所) is safe (~は安全な場所です)] を使って、

=> Where is safe   


ただそれだと [今住んでいる所より、安全な] という意味を含んでいないので、そこに比較 [~er] を組み込んで、
=> Where is a safer area      とします。


後は足りないのは [~移動するなら] という部分です。
ここは難しく考えず、[to 動詞(~するのに)] を利用して、

=> So, where is a safer area to move ? (じゃあ、どこが安全なの 移動するなら)


[safer] は [better] 、[area] は [place] でももちろん代用可能です。

 

Dave はここでは [should] を用いて [どこに ~した方がいい?] と表現していますね。ここでは、Dave にだけ質問したいと思います。

Bob:ここでの [the heck] はどういう意味ですか?

Dave:[the hell] と同じ意味ですが、[the hell] より柔らかい意味ですね。


なるほどそういう意味で使っているのですね。

 


4, [ここの学校の周辺は安全だな]

私の: Around school is safe.
Dave: It is safe around the school.          
Andy: Well, its safe here around the school.

ここで注目するのは [~の周辺は] という部分です。[~の周辺] は、[around  名詞] で表現可能です。それと上でも使った [主語(場所) is safe = ~は安全な場所です] を組み合わせて、

=> Around school is safe. (学校の周りは安全だね) とします。


二人とも [It is 名詞/形容詞 ~] という形を使っていますね。この形は非常に使い勝手の良いもので、日常会話の中でも我々を助けてくれる重要な英語表現といえます。

  •  1,It's 名詞/形容詞 + [簡単な前置詞(in,from,with,etc) 名詞] (~です ~で/から/と/等)
  •  2,It's 名詞/形容詞 + [to 動詞 ~] (~です ~することは)


他にもあるますが、まずこの2つをどういう場面で使えるかを想定しながら当てはめるものを組み替えて練習使えるようにしましょう。使う場面を想定しておくのとしておかないのとでは、記憶を引き出す際に大きな違いが生じます。そんな事と思わずに使う場面とインプットするものを連動させていきましょう。

ここでも質問はありませんね。

何があなたの英語を上達させるのか?


英語上級者や、英語のネイティブの英語を見て(または聞いて)、良いと思った表現はどんどん吸収し自分のものにしていきましょう。重要なのは、その表現が日本語のどこまで許容しているのかを考えながらインプットしていくことです。

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ここからここまでの日本語ならこれで表現可能だなという線引きが自分でできるようにることが大事です。その線引きが自身の中で明確になればなるだけ、その表現を身につけつつあると言えます。

線引きを行うにあたってあなたの中に動詞の軸があるとそれを進めやすくなります。動詞の軸があるとそこから表現を探すだけでなく、こねくり回して考えたけど良い表現を見つけられない時に、そこに一度立ち返って考え直すこともできます。そういう観点からも軸となる動詞を優先して身につけましょう。お勧めは動詞 [get] です。


[get] を勧める理由はこちらに書いてあるので読んでください。

www.colombiacolom.net


他人の英語をただ眺めているだけではあなたの英語は上達しません。自分が使えそう,使える,使いたいと感じた表現を勉強、練習して積み重ねていくことが大事です。