英語を話すコツを考える

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安くないなら全くメリットない等、英語で表現するなら?-ネイティブとの比較17

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英語が話せない段階でネイティブの英語を聞くと、英語は非常に難しいものと感じます。覚える必要のあるものの量は多く、 リスニングの壁も大きなものです。それを全て一度に行おうとするのはハードルが高過ぎるので、細分化して簡単なものから突き詰めていくことのがお勧めです。ここでは非ネイティブの私と、英語のネイティブがどう英文を作成するのかを観察することで、英文構成の仕方を考えていきます。

  •  非ネイティブの私が英文を作成していく過程を細かく分析
  •  英語のネイティブスピーカーは、同じ日本語をどんな英文にするのか
  •  彼等の英文を見て感じた疑問についての質疑応答

という段階を経て、そこから英会話上達へのヒントを探ります。

実際に英文の作成過程を眺めていきます


利用するのは、以下の日本語です。

TITLE: [ボブ、今、どこに住んでんだ?]-17

John: 無料は無理だから、月に500ペソくらいでいいよ。あとここからだと車で20分くらいかな。
 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

Bob: それじゃあ今と料金変わんないじゃん。しかもジョンの家ちょっとじゃなくてかなり遠いよ。俺がそこに住んだら、車ないからめちゃめちゃ不便だよ。いくら安全でも、遠くて安くないなら全くメリットないよ

場面設定は、コロンビアの英会話スクールに通うボブと友達、先生が授業が終わった後に学校の前で冗談を言い合っての会話。基本的に生徒と先生は、仲良くなると友達感覚でため口で話しているので、formal な言い回しはほとんど出てきません。


[登場人物]
1,Bob    ,,, 学校に通う生徒(一番の目的は英会話学習より...友達作り)
2,John   ,,, ボブのクラスの担当教師で、後のボブの友達。
3,Malda  ,,, 学校の教師でチーフマネージャー(女性)。ジョンの上司。
4,George ,,, 現職の警察官。とってもチャラくてナンパ好き。

点線より上は以前に説明しているので、今回は点線より下を英文にします。
それ以前の私とネイティブの英語/分析等は、こちらをどうぞ。(1から続く話です)

www.colombiacolom.net

私が(安くないならメリットない等)を英語作成する過程


1, [それじゃあ今と料金変わんないじゃん]

私がどうやって英文を作成するのからみていきます。

私なら、まず日本語を頭の中で英語にしやすい形に変換します。

--[それじゃあ今と料金変わんないじゃん] を、
=>[それは同じ料金だね 今(払っている)のと] とします。

最初の [それは同じ料金だね] は、[It is 名詞.(それは~です)] で表現可能なので、

=> It's the same price

その英文に残りの [今払っているのと] を付け足します。ここで利用するのは関係代名詞 [that] です。


関係代名詞 [that] は [主語  動詞 + α] か、[動詞 動詞に関連 + α] という説明を付け足したい時に使う接着剤です。(関係代名詞については、今後詳しく説明予定です)

ここでは単純に、動詞に関連に配置された [名詞] を補足すると考えてください。
名詞 + [(that)  主語  動詞 + α] か、
名詞 + [(that)  動詞 動詞に関連 + α] という形を活用可能です。


[今払っているのと] は正確に言えば [(私が)今払っているのと] ですから、

=> I pay now

これを接着剤の関係代名詞 [that] を使って最初の文に付け足します。

=> It's the same price that I pay now.


英語は日本語に比べて省略の少ない言語です。

英文を作成する時、省略されている日本語を顕在化できると楽になるので、そういう癖をつけるのがお勧めです。

接着剤については、こちらも参考にしてください。


ここまでで完成させても何ら問題ありませんが、実際の日常会話ではきっともう少し臨場感を出すために副詞の [completety(完全に)] を使って、以下のようにすると思います。(また関係代名詞 [that] は省略可です)

=> It's completely the same price (that) I pay now. (完全に同じ料金じゃん 俺が今払ってるのと)


2, [しかもジョンの家ちょっとじゃなくてかなり遠いよ]

ここでも私が考えるのは、日本語を2つにしようという事です。

以下の2つにします。
1, [しかもジョンの家はちょっと遠いくらいではない]
2, [かなり遠いよ]

もし [しかもジョンの家はちょと遠いではない] の日本語がわかりにくいと感じる場合、[それは遠い] という簡単な英語から英文を膨らませてみましょう

=> It's far (それは遠い)
=> It's a bit far (それはちょっと遠い)
=> Your place is a bit far (あなたの家はちょっと遠い)
=> Your place is not a bit far (あなたの家はちょっと遠いくらいではない)


[a bit] は [a little] でも問題ありません。

日本語を簡単なものから考えて練習をすると、英文をより身近に感じれるようになるはずです。

 

残りの [しかも] は [and]、2の [かなり遠い] は [quite(かなり)] を使って、

=> and your place is not a bit far. It's quite far. (しかもあなたの家はちょっと遠いくらいじゃない。かなり遠いよ)


英語を難しい形で考えるのではなく、なるべく簡単な形で考え、そこに日本語を上手く組み込んでいくと英会話能力は向上していきます。


英文を単純に考えると、通常以下のようになっています。

基本文: :[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)] 


基本文とは、

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は [主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it/たまに副詞(正確には動詞に関連するもの)-[目的語/補語] でも可
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていくこと] を意味しています。


3, [俺がそこに住んだら、車ないからめちゃめちゃ不便だよ]

ここでも上と同じように頭の中で日本語を2つに分けます。
1, [俺がそこに住んだら、めちゃめちゃ不便だよ] と、
2, [だって車がないから] の2つに。

1は [(もし)~なら ~する] という流れの英文と考えることが可能なので、[if] を用いた英文 [If 基本文1, 基本文2] を利用します。


[俺がそこに住んだら] は言い換えれば =>[もし私が住んだら そこに] なので、

=> If I live there,


[めちゃめちゃ不便だよ] は、ここでは [not conveniente] を使って、

=> it's not conveniente +for me.  とします。


2つをつなげると、
=> If I live there, it's not conveniente for me. (もし私が住んだら そこに それは不便だよ)


そうすると残るのは [だって車がないから] です。
ここでの [だって] は [なぜなら] という意味と同じですから [because/since] を使い、[私は車を持っていない] を [not have] で表現します。

=> because I don't have a car


全てをくっつけると、

=> If I live there, it's not conveniente for me. because I don't have a car. (もし私が住んだらそこに 不便だよ。 だって車ないんだから)


最初に頭に浮かんだ日本語が英文にしにくいと感じたら、自分が英文にしやすい日本語に微調整していきましょう。

その時に重要なのは、必ず英語に日本語を乗せていく点です。英語を話すわけですから、英語のルールに日本語を乗せる点を忘れないようにしましょう。

日本語の発想をどう活かすかは、こちらも参考にしてください。


4, [いくら安全でも、遠くて安くないなら全くメリットないよ]

ここでは次のように日本語に組み替えます。

--[いくら安全でも遠くて安くないなら全くメリットないよ]
=>[(そこが)遠くて安くないなら、(俺には)メリットが全くないよ]

そうするとここでも [~なら ~です] という流れなので、[If 基本文1, 基本文2] を使います。
[(そこが)遠くて安くないなら] は、=>[そこが遠い +そこは安くない] ということなので、[and] を活用して、

=> If the area is far and not cheap,


残りの [(俺には)メリットが全くないよ] は [~がある/ない] という表現なので、英語では [be][have][there is/are] の中の [have] を使います。

[(メリット)がない] ですから、英語の否定形を利用して、

=> I don't have any merit


2つをつなげると、

=> If the area is far and not cheap, I don't have any merit. (その地域が遠くて安くないなら、俺には全くメリットないよ)

[~がある/ない] の表現については、こちらもどうぞ。

同じ日本語をネイティブはどんな英文にするのか?


では英語のネイティブスピーカーは同じ日本語を見た時、どんな英文にするのでしょう?

1, [それじゃあ今と料金変わんないじゃん]
Dave => That's the same rent I pay now.
Andy => But that's no different from what I'm paying now.

Dave は私と似た英文の流れですね。Andy は Dave とは違って関係代名詞 [what] を活用した英文ですね。

関係代名詞 [what] は、[what  +  説明(主語 動詞 ~)] 全体で、動詞に関連(または主語)を形成します

関係代名詞 [what] を使う事で、[(が) ~するもの/こと] という名詞の塊を作成できます。英語で名詞が使われる場所は、基本文の主語か、動詞に関連の位置です。


Andy の [different] の使い方は非常に便利です。

=> It's no different from ~  (全く/何ら違いがない)

こういった簡単な表現も、日本語から素早く記憶を引き出せるようにしておくと非常に効果があります。

全く違いがない => (あ~あれね) It's no different from
何ら違いがない => (あ~あれね) It's no different from


私の英語を含めた3人の大まかな日本語は、
私の: [完全に同じ料金じゃん 俺が今払ってるのと]
Dave: [同じ賃貸料金だね 俺が今払ってるのと]
Andy: [でも違いないじゃん 俺が今払ってる金額と]

3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、

私の: [基本文の核 +that I pay now.(関係代名詞 that で説明を補足)]
Dave: [基本文の核 +(that) I pay now.(関係代名詞 that で説明を補足)]
Andy: [基本文の核 +what I'm paying now.(関係代名詞 what で説明を補足)]

 


2, [しかもジョンの家ちょっとじゃなくてかなり遠いよ]

Dave=> Not to mention, the fact that your place isn’t a little far;I would need a jet to make it to school on time.
Andy=> On top of that, your house isn’t just a bit out of the way, its really far

Dave は [Not to mention]、Andy は [On top of that] を使っていますね。

ここでは、Dave に3つ、Andy に2つ質問があります。

Bob:1,ここでの [Not to mention] の意味は [言うまでもなく] でいいですか? 2,[I would need ~] とありますが、ここで [will] ではなく [would] を使う明確な理由はありますか? 3,[need a jet] の [jet] は乗り物のジェット機ですか?

Dave:1,いいです。[しかも] って訳してもいいですね。 2,明確ではないですが僕の感覚では [would] は [will] より柔らかいから無意識に使いました。 3,はい。そのジェットです。

Bob:1,ここでの [On top of that] は [~に加えて] という意味でいいですか? 2,[a bit out of the way] はどういう意味ですか?

Andy:1,その通りです。[しかも] という意味にもなります。 2,ちょっと遠いという意味です。

[jet] の使い方など、色々と勉強になりますね。Dave が使っている助動詞 [would] の使い方(表現を柔らかくする)は、人間同士の会話では非常に有効です。

助動詞 [will][would] については、よかったらこちらも読んでください。

www.colombiacolom.net


3, [俺がそこに住んだら、車ないからめちゃめちゃ不便だよ]

Dave=> Without a car, living at your place would be way too inconvenient.          
Andy=> Since I don’t have a car, it would be seriously inconvenient for me to live there

2人は、[inconvenient(不便な/不自由な)] を利用しています。[convenient(便利な/都合の良い/使いやすい)] と一緒に覚えておきましょう。


ここでは Dave にだけ質問します。

Bob:[living at your place would be way too inconvenient] の [way too] はどういう意味ですか?

Dave:意味は [あまり・(不便)過ぎる] で、[too] だけより [way too] のほうが不便さを強調しています。

なるほど。


4, [いくら安全でも、遠くて安くないなら全くメリットないよ]

Dave=> I don’t care how safe your place is. It is far and expensiveThere is no merit in moving to your place
Andy=> No matter how safe it is, if its far and not cheap, there’s no merit in living there.

2人は [メリットがない] を、[There is/are ~] を活用して英語にしていますね。ここでは、まず Dave に1つ質問があります。

Bob:ここでの [I don't care ~] はどういう意味で使われていますか?

Dave:知らん・どうでもいいという意味で使ってます。


最後に2人に同じ質問をしてみます。

Bob:[no merit in ~] とありますが、なぜ [in] がそこにくるのですか?

Dave:[There is merit in/There is no merit in] は諺と思ったらいいです。そういう使い方なんです。例文で書くと、[There is merit in going to school.] や、[There is no merit in paying too much for clothes.] 等。

Andy:その事情の中でメリットがないから [in] が必要です。

なるほど。理解が深まりました。

英語が話せない理由を考えると?


英語が話せないのは、自分で表現できる幅が足りていないからです。

 

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そこで大事なのは、ただ単純に英単語、英熟語、英語表現をインプットするのではなく、使うこと/アウトプットすることを加味して蓄積を増やすという点です。

 

例えば今回は [if] を使った英文が多く登場しています。私はこの [if] を [If 基本文1, 基本文2] とインプットすることで、アウトプットまでの流れを簡略化しています。そういった工夫を色々しながらインプットを積み上げていくのが重要です。

表現の幅を増やしアウトプットへの工夫をする点については、こちらも参考にしてください。

また自身の英語を話す技術の向上に目を向けるのも非常に効果的です。

英語のネイティブの英文も紐解いてみれば、意外と簡単な表現を多用していることがわかります。それを見て簡単な表現を使っているなで終わらせるのではなく、それを日本語からどう吸収するか等、様々な視点を有効活用しましょう。


勉強の過程で、自分が使いやすいように咀嚼し工夫を加えていきましょう。そういった積み重ねがあなたの英語への理解を深め、英会話を向上させていきます。