私はオーストラリアでの滞在終了後、カナダのバンクーバーに渡りそこで5カ月くらい過したのですが、その滞在中にアメリカのシアトルまで足を運んでメジャーリーグを生観戦しました。
アメリカの野球機構、MLB(メジャーリーグベースボール)の公式戦を観戦することは、観光地を訪れるのとは、また一味違った趣きを提供してくれます。そんなメジャーリーグの生観戦を、カナダのバンクーバーから試みる場合の注意点などをお伝えします。
バンクーバーからメジャーリーグを観戦に行ける?
カナダのバンクーバー滞在中に、アメリカのシアトルまでメジャーを観に行ったきっかけは、バンクーバーで知り合った友達が、
-「ここからなら、シアトル近いね。」
-「イチロー、見に行けるんじゃない?」と言ったことが始まりでした。
それで調べてみたら意外と簡単に行けそうなので、結局二回観に行きました。一度目にイチロー選手を観に行って非常に良かったので、二度目はマリナーズ vs ヤンキースの試合を選び、松井選手のプレーも生観戦しました。
どうやってカナダ西海岸からメジャーリーグを観に行くのか?
バンクーバーからシアトルには、ツアーを利用してバスで行きました。(もちろんツアーでなくてもバスで行けます)
新聞等で調べると、[シアトルに行って、イチローを生で観戦しよう] というようなツアーが沢山ありました。今なら [大谷、田中、ダルビッシュを観に行こう] という感じでしょうか。
こういったツアーがあるのは、カナダが日本との間にワーキングホリデーのビザ発行の締結をしていて、日本人の長期滞在者がかなりいるからだと思います。
我々が利用したツアーはシアトルに行くといっても、直接、シアトル・マリナーズの球場に行くものではなく、バスで行くのは球場の近くにあるホテルまでのツアーで、ホテルまでの往復代とホテルの宿泊費、試合のチケットの組み合わせでした。なのでそこのホテルにチェックインして荷物を預けて、各自、球場までタクシーで向かって試合観戦。試合後どこかで夕食を食べて、ホテルで一泊して次の日に帰るという流れでした。
二回目の時は流れがわかったのでそういったツアーを利用せず、同じホテルまでのバスの往復チケットのみを購入して、チケットは窓口で普通に購入しました。
何を持っていけばいいのか?
絶対に忘れてはいけないのはパスポートと、帰りのチケットです。9.11以降、アメリカに入るには、行きだけでなく帰りのチケットも必要になったようです。カナダの国境で出国審査、アメリカの国境で入国審査を受けます。これはツアーのバスに乗っていれば、乗っている乗客全員で受けるので簡単です。
後は、一泊分の下着、靴下、Tシャツ、歯ブラシくらいですかね。
なぜメジャーリーグ観戦を勧めるのか?
一番の理由は、シアトル・マリナーズの球場、セイフコフィールドの中に入って、一塁側からグランドに近づいた時に見た、グランドの美しさに感動したからでした。グランドを見て思い出したのが、イチロー選手か、松井秀喜選手のどちらかが言っていた(たぶんどっちかです)、[メジャーのグラウンドを実際に見ると、ここで野球がしたくなる] という言葉です。
またメジャーリーガーの迫力ある投球、打撃と、スピード感溢れる走塁は、スポーツ好きにはたまらい興奮を提供してくれます(個人的なお勧めは1塁側の前目の席です)。他にお勧めしたいのは試合が始まる結構前に球場に入れるので、早めに入って選手の練習を見学することです。チームによっては選手からサインをもらえます。
カナダはアメリカと陸続きという利点があります。アメリカの4大スポーツ、NFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、MLB(ベースボール)、NHL(アイスホッケー)に所属するチームが、NFL以外は全てあります。
MLB、NBA は、カナダ東部のトロント1チームずつあって、NHL は、トロント、オタワ、モントリオールの東部に3つ、カルガリー、ウィニペグ、エドモントンの中部に3つ、バンクーバーの西部に1つといった具合です。
東部のトロントに滞在していれば、カナダにいながらMLB、NBA、NHL を生観戦可能です。NBA、NHL には閉ざされた空間だからこその熱気、迫力、興奮が、MLB には球場の美しさからくる解放感や爽快感などが得られると思います。
西部のバンクーバーにいてもNFL以外にも工夫することでメジャーリーグも観戦可能です。少し滞在期間に余裕があるのであれば、ぜひ生でしか味わえない臨場感と最高レベルのゲームを堪能してほしいと思います。
メジャーリーグの球場、選手(日本人含む)以外に印象に残った事?
二回目にメジャー観戦をしに行った時、ホテルから球場に向かうためにタクシーを待っていたら、アフロっぽい髪型をしたタクシーの運転手が、
[球場行くの?] と言うのでそのタクシーに乗って球場まで行きました。
彼の車が [おー、これは、アメリカのB級映画じゃん!] という外観で、香水ふりまくりのノリの良い彼と一緒の写真撮っとけばよかったなと、今でもすごく後悔しています。
格好良かったんですよね。いや格好良かったは言い過ぎかな。ダサいけど妙にカッコよく見えたというのが正確なところでしょうか。
試合が終わって、近場のレストランを知ってるタクシーに乗って、夕食食べに行こうと話しながら球場を出たら、
その彼が「乗れよっ!」って言うではありませんか!
いかにも待ってたぜーっ感を出しながら。(笑)
きっと中々お客さんが乗ってくれなくて、タイミング良く我々を見つけたのが本当のところでしょう。
球場まで行く時に倍の値段を吹っかけてきた(前回も同じ所からタクシーに乗っていたので我々は相場を知っていた)ので「乗らないよ。」と断って違うタクシーと交渉したら、近くに台湾料理の店を知っているとのことだったので、そのタクシーに乗って夕食を食べに行きました。
ちなみにB級映画にできそうな彼の誘いを断った時の [何だよっ、待ってたのに!] って感じの、クリスタッカーばりの彼の表情とアクションを思い出すと、
メジャー観戦に来たら、他にも良いもの見れたな~と感じた次第です。(もう一回乗ればよかったな~とちょっとだけ思います)
ごめんよ、ブラザー。