誰が言ったのかは知りませんが、果物の王様と呼ばれるドリアン。
正直、日本にいる時にドリアンに注目したことは全くなかったのですが、旅の途中カナダ滞在時にドリアンを食べる機会に恵まれました。
そんなドリアンの味と、食べる時に注意してほしいことをお伝えします。
カナダで食べたドリアンの味に衝撃を受けた?
カナダのあるバックパッカーホステルに一カ月くらい滞在していた時、そこで知り合った数人の日本人の仲間と、共同キッチンの窓際にあったテーブルでよく談笑していたのですが、ある時、誰かがこんな事を言いました。
-「この前、市場でドリアン見たよ。」
-「ドラゴンボールのキャラのドドリアってあれがモデルなんだね。」
-「めちゃめちゃゴツくてデカくてさ~、あれ誰が買うんだって値段だったよ。」
そこから会話は、
-「でもドリアンって、確か果物の王様って言われてるんじゃなかったっけ?」
-「えっ、それアボカドじゃない?」
-「どっちが王様でもいいんじゃない。それよりドリアンって輸入禁止の国があるらしいじゃん。」
-「何でなんだろうね?、何かヤバい菌でも抱え込んでんのかね?」
-「ん~確かに輸入禁止の理由は気になるな~、それにどんな味がするんだろう?」
-「折角、人数いるんだから、みんなでお金出しあってドリアン食べてみない?」
という流れになり、みんなでお金を出し合ってドリアンを食してみることにしたのです。この時、人数は4人だったのですが、たまたま食堂に居合わせた外国人3人に声をかけ、
-「ドリアンって、食べた事ある?」
-「これから折半して買いにいくんだけど、参加しない?」と聞いたところ、2人が快く参加してくれました。
なので6人で折半してドリアンを買いました。こんなやつですね。
4000円くらいだったかな~。(ホント高いな~と思いました。)
ドリアンの味はどんなだったのか?
共同キッチンの包丁で切って食べてみると、味はちょっと熟れてトロッとしたバナナのそんなに甘くない感じで意外にも美味しかったのです。
みんなほぼ同意見で、最初の期待値が低かったこともありかなりいけるじゃんという感想でした。
6人で全部は食べきれなかったので、キッチンにいたデンマーク人の2人におすそ分けして完食しました。味が原因で輸入禁止ということはないんだなという話しになり、あまりに普通過ぎて話しのネタにならないと少しガッカリしていたところ、意外な場所で問題が発生しました。
ドリアンは味ではない何かに気をつけるべき?
キッチンを掃除していた台湾人の女性オーナーが、凄~く大きな声で騒いでいるではありませんか。シカトしてたらこちらまで来て英語でワーワー言うので、英語が話せる人に訳してもらったら、
-「あの変な匂いのするものを食べたのは誰だ?」っ言っているとのことでした。
全員、あの変な匂いの意味がわからないので、オーナーにどれのことか聞いたら、ついて来いって言われみんなでついて行くと、我々がドリアンを捨てた大きなゴミ箱の周辺から妙な匂いが漂っているではありませんか。
そうです。我々が普通に美味しく頂いたあのドリアンが、なぜか少しの時間が立ってから猛威を振るっていたのです。
みんなゴミ箱に近づいて匂いを嗅いでみたら、
-「うぇっ、なんじゃこりゃー!!!」
-「クッさー、臭いなんてもんじゃないぞ、これ!!」
完全に事故レベルで、その匂いを例えるなら、猛烈にヤバいゲ〇の匂いです。それを嗅いでこっちが吐きそうになるくらいの。
食べた直後はみんな平和な顔してたのに、匂いを嗅いだ後はこんな顔になってました。
信じられないくらいの強烈な匂いで、普通はどうやって処分してるんだってレベルです。輸入禁止にする国があるのが理解できる臭さでした。(実際の輸入禁止の理由がこの匂いのせいなのかはよくわかりませんが)
食べてる時はほとんど匂いを発していなかったので、後からこんなに強烈な匂いを出すなんて想像できるはずもありませんでした。
オーナーはホントにガチ切れ状態で、30分くらい散々文句言われました。
オーナーがゴミ箱を外に洗いに行ったのですが、すぐに帰ってきて匂いが落ちないからゴミ箱ごと捨ててきたと言ったので、みんな大爆笑してしまいました(笑)
オーナーが20分後くらいに新しいゴミ箱を買って戻ってきて、そのゴミ箱の置いてある壁に貼った [ドリアン禁止] の紙を見て、もう一度大笑いしたのは良い想い出です(笑)
オーナーには今度やったら部屋から出て行ってもらうよと言われ、まあドリアンを二回も食す意味もないだろとみんな心では思いながらも、神妙に謝って事なきを得ました。
この時はめっちゃ詰められました。
そりゃ怒りますよね。
もしドリアンを食べる時は、食べた後の処理に気をつけましょう。
(ちなみに、日本に輸入されているドリアンは、そんなに匂いが強烈でないようです)