私は英語が話せなかった頃、英語を効率よく向上させる方法はないのか?そんな事ばかり考えていたので、海外で知り合った英語の話せる友達数人に [英語を話すためには何を勉強したらいい?] と聞いてみました。
その時の回答は、大抵、
-「英単語かな。」
-「発音かな。」
-「アクセントじゃない。」といったものでした。
それを聞いて私のモヤモヤは結局解消されたのかというと、全く解消されませんでした。
確かに彼等が言っていることはその通りなんですが、その時の私が教えてほしかったのはそういった一般的なことではなく、もっとこう経験者だから知っている最短距離を行く方法のようなものでした。英語が上達していく過程では、そういった方法論をなかなか手に入れることはできなかったのですが、今ならある程度、英会話の勉強法を明示できるのではと思うので、それを昔の私をモデルにして伝えてみたいと思います。
英会話上達のためのシンプルな英語へのアプローチとは?
英語が話せなかった頃の自分に、もし英会話の勉強法を説明するならどうするかを会話形式で考えます。
Bobシニア ,,,,,,, 今の私
Bobジュニア ,,,, 昔の私(好きな言葉は明日から)
シニアから見て、俺が英語を話せない原因は何だと思う?
そりゃ本気で英語の勉強しないからだよ。
いやーそれは一旦脇に置いて、俺が本気で英語の勉強をすると仮定して話を始めてよ。一応中学、高校で六年も勉強して英語が話せないわけだから、そこにはないアプローチの方法を教えてよ。
経験者だから知っている最短距離を行く方法みたいな感じ?
そうそう。それだよ、それ。長い説明はなしで頼むね。
今考える英語マスターへの最短距離
英語を話す最短距離を簡潔にか~。
1, 英文を [主語 動詞 動詞に関連 ~ (接着剤 説明)] の構成で考える
2, 主語は [I, You, He, She, We, They, It, 名詞(単体)] から選ぶ
3, 主語をなるべく人にする意識を持つ
取りあえずこの三点をこなす事かな~。
えっ、それだけでいいの?
実際にはもっと必要なことが沢山あるけど、最初はこれを徹底して行うのがお勧めかな。
なるほど、じゃあその三つを勧める理由を教えてよ?
最初に頭に入れてほしいのは日本語と英語の言語間にある違いで、その中でも重要なのが、[日本語は省略が多いけど英語はほぼ省略をしない] [英語は配置場所を厳守]という二点。それを攻略するために使うのが上の三つって感じだね。
英語の仕組みと言語間に横たわる違い?
例えば日本語では、-[昨日は疲れた]、-[ハンバーガーが食べたかった] っていう文は普通に使うよね?
そうね。普通に使うね。
こういった日本語を見て、[~は/が] の部分を主語にしようと考えると失敗しがち。どちらの日本語も(私は)が省略されているから、この場合は英語では [ I ] を主語にするって発想が必要になるんだ。
そういった言語間にある差を埋めるために、[I, You, He, She, We, They, It, 名詞(単体)] を使うと決めておくことで主語を省略しないクセをつける感じだね。なるべく人を主語にすると決めておくのも、省略されやすい日本語の主語を顕在化するためだね。
もう一つ日本語との違いで意識してほしいのは、日本語は配置に対して柔軟な言語という点。以下の例文を見て。
例文
1, (私は) 先週末、アンディと、うなぎを食べた。
2, (私は) アンディと、先週末、うなぎを食べたよ。
3, (私は) うなぎを、先週末、アンディと食べたんだ。
4, (俺) 先週末さ~、うなぎ(を)食べたんだよね~、アンディと。
この日本語を見て特に違和感を感じたりしないでしょ?日本語はこのように話し言葉で、動詞(青)と、目的語/補語(下線)の配置に特に注意を払わなくても問題なく意味の通じる文を作成できる特性を持っているんだよね。日本語では動詞が最後に来るのが文法上の正しい位置だけど、話し言葉においては動詞の位置がそこになくても全く問題が生じない言語なんだよ。
それに対して英語はこの配列順に非常に厳格で、話し言葉においても配列を厳守する言語なんだ。この話し言葉においても変わらないという点が非常に重要で、その日本語とは異なる感覚を身につけるために、[主語 動詞 動詞に関連 ~ (接着剤 説明)] という文を利用して英語をシンプルに考えるってことだね。だから最初の段階では、常にこの配列を守ってそこに単語を当てはめれば何とかなるって考えていくのが大事だと思うよ。
ちなみに [主語 動詞 動詞に関連 ~ (接着剤 説明)]、これを英語の基本文と考えているよ。
(動詞に関連は正確には [動詞に関連するもの] で、目的語/補語をまとめたもの)
基本文とは、
基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語 動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)
英文は [主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤 説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。
[主語] ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞] ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連] ,,,, 名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it/たまに副詞(正確には動詞に関連するもの)-[目的語/補語] でも可
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には接着剤効果のあるもの)
拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていくこと] を意味しています。
基本文の詳しい説明と英語への向き合い方などは、こちらを読んでね。
後、ある程度初期段階から動詞に注目して欲しいので、それについてはこれを参考にしてね。
シンプルに英語を考えるためのベースがあると英語学習もはかどるはずだよ。
ただ 何はともあれやり始める事だね。
そうすると自身の足りない部分に対して疑問が生じる。=> それについてあれこれ考えて自分で勉強する。=> 新しい疑問が生じる。そういう循環を作るべきだよ。どうやる気になった?
まぁ明日からやるよ。
これはやらないパターンだな(笑)
日本語と英語の違いを意識しながら、英語の仕組みを身につけていくのが効果的です。話し言葉においても英語では配列順を厳守するので、英語は日本語よりシステマチックなものと考えて勉強していきましょう。