英語を勉強する過程で、英語の軸となる文が一つならいいのにと考えたことはありませんか? 私は今現在、英語の文は基本一つという発想で英文を構成し英語を話しています。もし英語の勉強を再開した段階でそういう発想を持っていたら、もっと効率よく英会話能力を向上させることができたと考えています。なので今回は、昔の自分に英語の文は一つと考えることの良さを伝えていきます。
簡単な英語は存在するのか?
英語が話せなかった頃の自分に、もし英会話の勉強法を説明するならどうするかを考えます。
Bobシニア ,,,,,,, 今の私
Bobジュニア ,,,, 昔の私(好きな言葉は明日から)
前回、英語の文は一つって発想で英文を作成しようって説明してたけど、そんなに簡単に英語をとらえて平気なわけ?
問題ないよ(笑)
今現在も、英語の文は [主語 動詞 動詞に関連するもの ~ (+ 接着剤 説明)] で構成されていると考えてるよ。
(補足:それ全体を英語の基本文、[主語 動詞 動詞に関連するもの] までを基本文の核と考える。動詞に関連は目的語/補語でも可)
基本文の核を基盤としてそれで説明が不足している場合は、主語、動詞、動詞に関連するものを拡張させる(複数可)、または [接着剤 + 説明] で補っていくことで問題なく英語を話してるよ。
前回の説明はこっちね。
英語の文は一つと考えることのメリット
そもそも、どういう理由で基本文なんて発想するようになったの?
あれこれ考えていった結果そうなったんだけど、一番大きいのはこれは第何文型だから~って発想で英語を話すことはないと気がついたからかな。そういう風に発想しないのなら、英語を話すためには文の基盤が一つであった方が便利だなと考えたんだよ。
英語って最初に重要なこと(最も伝えたいこと)を提示して、足りない部分を後で付け足していく言語形態をしてるんだよ。
例文で説明すると、
=> This book I bought yesterday is interesting.
上の英語の文の基盤となっているのは、
=> This book is interesting
[主語 動詞 動詞に関連] という部分だね。
もちろんこれだけで言いたいことが表せているならこれで英文は完成。
だけどそれで表現できていない場合は、拡張と [接着剤 + 説明] を利用して説明を補足しているんだよ。例文では、[This book I bought yesterday] までが拡張した主語で、[is] が動詞で、[interesting] が動詞に関連だね。
=> This book +(that) I bought yesterday is interesting. (主語が関係代名詞で拡張)
この英文の仕組みを簡単に説明すれば、
=> [主語 (+that 説明) 動詞 動詞に関連.] (この本 {私が昨日買ったものは} 面白い)
英語の説明を付け足していく感覚を身につけていくために色々と考えたら、枠組みの拡張と接着剤+説明という発想が一番しっくりきたっていう部分もあるかな。
何においても、英語はまず基本文の核 [ 主語 動詞 動詞に関連] を作成することが全ての始まりだね。
それを作成する技術を身につけることを主題にして、個々の拡張のルール、個々の接着剤 +説明のルールを少しずつでも使えるようにしていくのが効果的な流れだと思うよ。
簡単な英語というとちょっと言い過ぎかもしれないけど、英語の文は一つって考えるようになってから、英語は単純かもと思えるようになったよ。正直そう考えられるようになったことが一番重要だったかもしれないと考えたりもするね。
英語を話すための技術については、こちらを参考にしてね。
(注意:実際に上達するには勉強と練習が欠かせないのは言うまでありません)
説明を補足しておくと、
基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)]
主語には、[I, You, He, She, We, They, It か、名詞/代名詞] が配置される。(名詞が配置された時のみ拡張可能)
動詞には、動詞(~する)が配置される。
動詞に関連には、主に名詞、形容詞(たまに副詞)が配置される。
名詞 ,,,, 主語か、動詞に関連の位置に配置される。
動詞 ,,,, 動詞に配置されるのが基本。他に動名詞、不定詞や、接着剤の後の説明の部分で利用される場合あり。
形容詞 ,,,, 動詞に関連に配置されるか、名詞の前(または後ろで)名詞の意味を補足する。
副詞 ,,,, 動詞の意味(または文全体)を補足するか、形容詞の前で形容詞の意味を補足する。
(正確に言えばもっとありますが簡素化してあります)
例文で説明すると、
名詞: This is a book. (This は正確に言えば代名詞だが大きく含めて名詞と捉えるのも可)
動詞: 1, This book {+(that) I bought yesterday} is interesting. (bought は説明の中で利用された動詞)
形容詞: 1, It's beautiful. (単独で動詞に関連に配置)
--------: 2, This is a beautiful cup. (動詞に関連に配置される名詞の意味を補足)
副詞: 1, Bob sometimes goes there. ([行く] という動詞の意味を補足して [時々行く] に)
-----: 2, He got on the bus quickly. ([彼は 乗り込んだ そのバスに] という英文に (+素早く)という意味を追加し説明を補足)
-----: 3, This book is very expensive. (形容詞の前で形容詞の意味を補足)
形容詞は頻繁に単体で [動詞に関連] に配置され、副詞はたまにそこに配置されます。その他の機能として主に形容詞は名詞の説明を補足し、副詞は動詞か形容詞を補足する機能があると考えて。
拡張や [接着剤 + 説明] については、これらも読んでみて。
目的語/補語はどこに行ったのか?
あともう一つ質問。動詞に関連するものって何? そこは目的語/補語なんじゃないの?
質問に質問で返して悪いけど、ジュニアは目的語が何で、補語が何か説明できる?
目的語っていうのはあれだよ...... ちょっと待ってくれ調べるからさー。
目的語は [object] 、補語は [complement] だよ!
正解でしょ!
正解だけど俺が聞きたいのはその先の説明で、目的語(object)、補語(complement)とは何なのかって部分だよ。
いや、それはわからん。
そこなんだよね。自分でわからない/わかりにくいものをそのままにしておくのって、次の動作に移るのに不都合じゃない?
んん?どういうこと?
主語は ,,,,, ~は/がに相当するもの
動詞は ,,,,, ~する/したに相当するもの
目的語/補語は ,,,,, ???
現状、ジュニアの頭の中がこのようになってるとしたら、[目的語/補語] のままじゃそこに単語を当てはめにくいでしょって言いたいんだよね。
目的語:動詞の後に来て動詞が表す動作の対象となる語
補語:主語(または目的語)がどういうものか/どういう状態にあるかを補足説明する語
ちなみに上記の目的語/補語の意味を見て、そこからそこに配置されるものを素早く想像できる?
ちなみに俺はできなかったから、目的語/補語の意味を俺なりに要約して [動詞に関連するもの] って考えることにしたんだよね。
実際、動詞が [食べた] だったらその次には [食べた物] が来て、動詞が [行った] ならその次には [行った場所] が来るからね。
そう考えるようになってから感じるのが、目的語/補語って言葉はほとんど英語を話す行為に関与してなかったんだなってこと。要は動詞の次に何を配置すればいいのかがわかるものであれば、そこは何でもいいんじゃない。
俺の場合は目的語、補語という言葉で??となっていた部分がなくなって、[動詞に関連するもの] としたことで次に何が来るのかが明確になり、何を当てはめるのかということに集中できるようになったからね。
だから英語を話すために重要なのは、いかに自分が簡単な形で英語を考えられるようにするかだと思うよ。
目的語と補語を一緒に考える理由は、これを読んでね。
これは動詞にも同じことが言えるかな。動詞は自動詞と他動詞って区分があるけど、最初のうちはそういったことは考えなくていいと思うんだ。なるべく簡単な形で英語をとらえることでアウトプットしやすい下地を自分の中に作ることが先決じゃないかな。
簡単な形で英語を考えられると勉強にも好影響だよ。どう?勉強する気になった?
なるほどね。じゃあちょっと参考にしてみるよ、明日から。
英文のルールを理解するために文法書を読み、そこで使われる言葉の意味を知ることは至って論理的なことです。でもそれが全て英語を話すという行為に直結しているかというと、そうではないでしょう。(もちろん間接的には繋がっています)
簡単な形(ここで言えば一つ)で英語を捉えておく方が、英語を話す能力向上には直結していくはずです。
英語の基本文についてはこちらの記事も参考にしてください。
もし英語がなかなか上達せずに悩んでいるのであれば、英語を話すためにいらない部分をそぎ落とし、自分なりの簡単な形で、英文を解釈し直してみましょう。そこに英会話上達へのヒントがあるはずです。