英語の上手な人や、ネイティブスピーカーの英語を聞いて、そんなに長文だと聞いてる方が大変なんだけど?と英語が喋れない頃はよく感じていました。今そういう風に感じないのは、英語の文が長くなる仕組みを理解し勉強を続けたからだと言えます。
今回は英語が話せずモヤモヤしていた過去の自分に、英語の文を長くするのに何が必要かを伝えてみたいと思います。
長文は英語でどうやって形成されているのか?
Bobシニア ,,,,,,, 今の私
Bobジュニア ,,,, 昔の私(好きな言葉は明日から)
英語を話す人ってさ~、呪文みたいに長い英語をサクサク作るけど何か秘策みたいのあるの?
秘策というか、英語という言語の性質を理解して、 説明の付け足し方と、枠組みの拡張のさせ方を理解しているからって言えるかな。
シニアはそれをどうやって覚えたわけ?
それはコツコツ勉強、練習して少しずつ使えるものを増やしていったんだけど、聞きたいのはそういうことじゃないんだよね(笑)
そう。聞きたいのはそういう事じゃなくて最短距離的なやつだよ。
最短距離ね~。勉強と練習は絶対に欠かせないっていう事は頭に入れた上で聞いてね。
インプットが欠かせない以上、どう簡単なものから頭に入れていくのかってことが重要になるので、何が単純なものなのかを理解して、それを優先して使えるようにするのがいいと思うよ。
英文が長くなる要因は?
基本的に、英語の文が長くなる要因は、
- 主語が拡張,,, 動名詞, 不定詞, 前置詞/関係代名詞/接続詞+説明等で。
- 動詞が拡張,,, 助動詞, 助動詞相当のもの, 動名詞, 不定詞等で。
- 目的語/補語の拡張,,, 動詞によりそれが一つではなく二つ必要な場合の事。
- 接着剤+説明の利用,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞+説明で。
英語は、主語、動詞、動詞に関連、接着剤 + 説明という四つの枠組みで形成され、状況に応じてそれらが個々に(または複数)拡張することで英文は長くなっていくと考えると英語を話すのに効果的だと思うよ。
上記の四つ中で [主語の拡張] は、主語を拡張させず [I, You, He, She, We, They, It, 名詞/代名詞] を利用してもある程度は英文作成可能なので、最初は残りの三つ [動詞の拡張] [動詞に関連の拡張] [接着剤+説明] を優先して身につけるのがお勧めだね。
それについてはこちらも読んでね。
単純に長文を英語で作成するには?
その中でも長文を英語で作成する点においては、[接着剤 + 説明] に注目するのがお勧めかな。
英語はまず基本文の核 [主語 動詞 動詞に関連] を作成して、そこに足りない説明を付け足していく性質を持った言語なので、英文を長くする簡単な方法は、単純な [接着剤 + 説明] を連結していくって事だと言えるね。
接着剤を大まかに分類わけすると、
1, 前置詞 + 名詞(または me,you,her,him,us,them,it)
2, 不定詞(to 動詞), 動名詞(動詞ing)
3, 関係代名詞/関係副詞/接続詞 + [主語 動詞/動詞 動詞に関連か、主語 動詞 動詞に関連]
これは付け足す説明の違いで分類わけしてあって、
Group2 : [動詞あり]
Group3 : [主語と動詞あり (または動詞と動詞に関連あり)]
この中で最も単純なのは [前置詞 + 名詞]となるね。
説明できる範囲が狭い分、簡単なものと言えるから。前置詞もそれぞれ沢山の用途があるから、なるべく [これは、これ] という形に狭めて覚えると最初はアウトプットしやすいかな。
でもさ~、前置詞って数がいっぱいあるから、ちょっとゲンナリするんだよね~。
それならまず一つの場面ずつ切り出して覚えていきなよ(笑)
例えば [(移動)手段] なら、
by - ~で => [by bus/car/train/airplane]
on - ~で => [on foot/on the train/on the bus]
in - ~で => [in the taxi/in my car]
特定したバスや電車など(上に乗ると考えられるもの)の場合は [on]、
特定したタクシーや車など(中に乗り込むと考えられるもの)の場合は [in] を使います。
=> He went to Nagoya by bus. (彼は行った 名古屋へ バスで)
=> I came here on the bus(train/ship/etc). (私は来た ここに そのバス/船で)
=> I came here in the taxi. (私は来た ここに そのタクシーで)
最初の段階では、最低でも以下の表現は覚えておく方がいいと思うよ。
at - (どこどこ)で => [at the theater] (比較的狭い一点)
in - (どこどこ)で => [in Nagano] (広がりを感じる場所)
on - (どこどこ)で => [on the beach] (面して/接して)
to - (どこどこ)へ => [to the station]
from - (どこどこ)から => [from here]
into - ~の中へ/に => [into the room]
out (of) - (中から)外へ => [out of the door]
on - ~の上(接触した部分)に => [on the desk/wall]
over - 覆って => [over the field]
near - ~の近くに => [near the house]
around/about - ~の周りに/辺りに => [around the table]
behind - ~の後ろに/裏側に => [behind the station]
at - 時間のある時点 => [at 9 o'clock]
in - 幅のある時間 => [in the evening]
on - 曜日、特定の日時 => [on Monday]
within - ~以内に => [within an hour]
by - ~までには(~する/なる) => [by weekend]
until - ~まで(~な状態が続く) => [until next week]
for - ~のために => [for me]
about - ~について => [about our government]
また連結可能だと感じるものは例文を作りながら繋げていくとさらに効果的だよ。
=> I went to Nara with Bob + in the car. (私は行った 奈良に ボブと その車で)
どの [前置詞 + 名詞] を先にするのかの順番は場所、様態、時だけど、これは絶対ではないので、動詞との繋がりが強いと感じるもの(または強調したいもの)を先に配置して練習するのがいいと思うよ。(時間に関係するものは最後に配置するのが基本)
もちろんこれだけ覚えたら万全なんてことにはならないけど、最初のステップとしてはこれらを徹底して使えるようにしたらどうかな。
前置詞は用途が沢山あるから意味を [A, B, C,....] と覚えるのではなく、使う場面を想定して覚える方が効率的だね。
一つの場面ごとに例文を作って頭に入れることで、それぞれの前置詞を使い分ける線引きが可能になるし、一緒に利用する動詞とも関連付けていくことができるから。どう覚える気になった?
う~ん、明日からにしようかな。
またそれか~い(笑)
前置詞についてはこちらにも書いてあるので、よかったら一緒に読んでください。
英文をどう作成していくのかは、こちらも参考にしてください。
積み重ねることが重要だとはわかっていても、覚えるもの(ここでは接着剤)が沢山あって足踏みしてしまう理由も理解できます。それを一気に頭に入れようとは考えず、分類わけと関連付けを効果的に活用して、簡単なものから少しずつインプットしていきましょう。積み重ねなければ上達はありません。ローマは一日にしてならずです。