英語を話すコツを考える。

日本語の発想を活かす

便利に使える [It depends on ~ = 〇〇次第] の幅を知ろう

あとで読む

英語を話すには、使える動詞をどれだけ手に入れられるかが非常に大事です。英文を作る基盤になるのは動詞なので、それを記憶から引き出せないと英文自体が作成できません。少しずつでも動詞のインプットを増やしていくことにしましょう。今回は [あなた次第です] に代表される [〇〇次第] を表現する動詞に注目していきます。

日本語の [〇〇次第] を英語で表現するなら?


英語で [〇〇次第] を表現するのは、動詞 [depend] です。


[depend] は [~次第です] という意味で利用可能なので、〇〇次第の〇〇の部分を組み替えることで表現を使い分けることが可能です。([depend] がその意味で使われる場合、主語には物事か [It/That] が配置されます)

英語 [depend] を使えるものにするには?


〇〇次第という表現の特徴は、高い確率で [It depends on ~] という形で使われるという点です。

  •  次第です/だね 〇〇  =  It depends on 〇〇.

1, [環境/状況次第だね = It depends on the cirsumstances/situation.]
2, [あなた次第だね = It depends on you.]
3, [見方/とらえ方次第だよね(物は考えようだね) = It depens on how you look at it.]
4, [誰々の行動/出方次第だね = It depends on 誰々' move.]
5. [交渉次第だね = It depends on your neogotiation.]

 

このように [It depends on  ~] までがセットで、たまに主語が [That] になります。[on] は前置詞なので、その後に収まるのは必ず名詞(または名詞系)となります。

 

1,2,3 はそのまま使い、4,5 は on の後を入れ替えて使うものと考えても問題ありません。

=> It depends on the circumstances/situation. (= It/That depens. だけで使う事も多いです)
=> It depends on you. (= It's up to you. も同じ意味で使えます)
=> It (all) depens on how you look at it. (= It depends on your point of view. も可です)
=> It depends on their move. (= It depends on their reaction/response/next card. でもほぼ同じ意味で使えます)
=> It depends on what you will do. (それはあなたが何をするか次第です)
=> It depends on whether you work hard or not. (それはあなたが懸命にやるかやらないか次第)
=> It depends on how you handle this. (あなたがこれをどう扱うか次第です)
=> It depends on how I feel. (気分次第ですね/どう私が感じるか次第)

 

下の4つは [on] の後を、接着剤効果のある関係代名詞、接続詞、関係副詞で説明を補足した形です。この表現はかなり便利です。[It depend on] の後に、どんな言葉を当てはめられるか色々と考えて練習を重ねてみましょう。(関係代名詞、関係副詞についてはそのうち説明予定です)


接着剤効果のあるものについては、こちらを参考にしてください。

www.colombiacolom.net


勿論、主語が [It] ではなく名詞の場合もあります。

=> Success depends on your efforts. (成功はあなたの努力次第です)
=> Her plans for tomorrow depend on the whether. (彼女の明日の計画は天気次第です)


意味が [~次第です/だよ] なので、誰かに質問されたり、相手の発言を受けた後に使われることが多いです。

主語を [It] にした [It depends on ~] の形が軸と考えて全く問題ありません。

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またこの [depend] で、[時と場合によります/ケースバイケースだよ] という意味でも使えます。

=> It/That depends. (それはケースバイケースですね)


日本語で表現可能な幅を意識しながらインプットしていくと効果的です。

動詞 [depend = 〇〇次第] 以外の使い方


動詞 [depend] は非常に有能で、他に [~に頼る/依存する] といった意味でもよく使われます。[~に/を] という部分に頼る/依存するものが配置されます。
=> Nancy depends on her Father. (ナンシーは父親を頼りにしている)
=> That country depends on foreign aid. (あの国は外国の援助に依存している)
=> Bob always depends on somebody. (ボブはいつも誰かを当てにしている)


この場合の主語は、[It] より、[I, You, He, She, We, They, 人の名前, 名詞] が多いです。

 

[~に頼る/依存する] という意味で使える動詞は、他にも [rely on] 等があります。

=> You can rely on me. (任せて/当てにしてくれていいよ)
=> We can rely on Bob to get the job done. (我々はボブを当てにできる その仕事を終わらせるのに)
=> We can't rely on that company. (我々はあの会社を頼ることはできない)

こちらの [~に頼る/依存する] は、 過去の経験から~に頼る/依存する という意味となります。まあだいたい同じ意味で使えるのでセットで覚えておきましょう。

英単語を覚えて見えてくるもの?


外国を色々と巡っていたバックパッカー時代、結構初期段階で [~次第] と言えたら便利だなと考え、オーストラリアで買った小さな和英/英和辞書で調べて [It depends on 〇〇.] はインプットできていました。ただそれが旅の最中に活躍したのかと言えばそんなことはありません。勉強を積み重ねていなかったため、相手の話す内容をほとんど理解できなかったからです。悲しいことにそういった場面で活躍したのは、英文になっていないぶつ切れの英単語やジェスチャーでした。


その当時の様子は、こちらをどうぞ。


結局、[It depends on ~] を便利で使える表現と認識し始めたのは、がむしゃらに英語の勉強を再始動しただいぶです。

www.colombiacolom.net


ここからわかるのは、手持ちの手札が少しだけだとほぼ英語は話せない(またはほぼ何もできない)ということです。


動詞に特化した記事がこちらにもあるのでどうぞ。


英語を話すにはある程度の積み重ねが必要です。小さくても積み重ねていくことが大切です。コツコツ勉強しましょう。ローマは1日にしてならずです。