英語を話すコツを考える

英会話上達に悩む人のためのブログ

英文法をマスターするには、[動詞に関連] の拡張の理解が必要というお話

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英文法(英語の文法)という言葉を聞くと、学校での英語の授業を思い出して身構えてしまいますが、あまり難しい話しは出てきません。英語を話すために必要なことは、英単語を覚える、発音、リスニングの強化、英文法を知る等、いくつもありますが、それらの中でも最初の段階で優先すべきなのは文を構成するルールを理解することだと思います。
英語は日本語とかなり距離のある言語です(似通っている部分が少ない)。そういう言語間に距離があればあるだけ、文を構成するルールをよく理解する必要があります。その言語が持つ文の構成ルールを知らずに文を作成すると、それを聞いた相手は何かしらの違和感を持つ可能性が高くなります。その違和感を生じさせないために英語が持つ文を構成するルールを身につけて、英文作成の能力を向上させていきましょう。今回取り上げる英文を構成するルールは [動詞に関連するもの] の拡張に関するものです。(そこから英会話上達へのヒントを探ります)

[動詞に関連] の拡張が、英文法ではたす役割とは?


英語は基本文で成り立っていて、[動詞に関連するもの] とは動詞の次に配置されるものです。(目的語/補語をまとめたもの) -以下 [動詞に関連]

[動詞に関連] が拡張するということを単純に言えば、[動詞に関連] が1つから2つになるということです。

基本文を簡単に説明しておくと、

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は [主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it/たまに副詞(正確には動詞に関連するもの)-[目的語/補語] でも可
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていくこと] を意味しています。


基本文について詳しく知りたい方は、下の2つを読んでください。

[動詞に関連] の拡張の種類はいくつあるのか?


[動詞に関連] が長くなるパターンは、3つあります。

  •  a, [主語 動詞 補足+動詞に関連]
  •  b, [主語 動詞 動詞に関連1 動詞に関連2]
  •  c, [主語 動詞 接着剤 +α全てが動詞に関連]

例文で見てみましょう。

a, It  is  a  [beautiful  flower] .
b, He  gave  [me  some  books] .
c, I  can't  believe  [what  you  said] . 

a は形容詞で名詞の補足したもので [a beautiful flower] が1塊
b は動詞に関連がもう1つ必要な形。
c は動詞に関連が関係代名詞 [what] で置き換えられた形。


[動詞に関連] の拡張とは、b の形をとるものです
(a は名詞が長くなったもの、c は関係代名詞 [what] +α で置き換えられたもの)


通常の基本文は [主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤  説明)] ですが、


今回のものは [主語 動詞   動詞に関連1 動詞に関連2] ~ (+ 接着剤  説明)] となります。


[動詞に関連] が拡張する場合の特徴は、独力で拡張するわけではないという点です。上記 b で見られる動詞に関連2の存在は英文を成立させるために必須なもので、動詞の指示(または動詞をどう使うか)によっているかどうかが決まります。前置詞や接続詞等のように接着剤 +α (in the park, with Bob, etc)で説明が付け足されていくものではありません。

そもそも動詞と [動詞に関連するもの] は、[動詞] が主で [動詞に関連] が従という関係性を持っています。今回の動詞に関連が拡張するタイプ2は、主従関係の従にあたるものが2つ必要ということです。


[動詞に関連] を拡張させていく動詞がどんなものかというと、

  •  1, give, buy, show, tell, write, send, call, name, 等
  •  2, see, hear, feel, find, notice, smell, catch, want, 等
  •  3, find, leave, keep, get. believe, make, paint, 等
  •  4, have, get   
  •  5, make, let, have, get
  • (重なっている動詞があるのは間違いではありません)

五つに分類わけしたこれらの動詞群が、動詞に関連を1つから2つに拡張させる効果を備えています。これらの動詞を使えば必ず [動詞に関連] が拡張するわけではなく、一定の条件下で用いることによって動詞に関連が拡張していきます。

例文
=> I  made  a  poem . (私は 作った 一遍の詩を -拡張無し)
=> I  made  him  go  there . (私は させた 彼を そこに行くように -拡張有り)

 

 

五つに分けているのは、それらの拡張の仕方に違いがあるからです。

1, 主語  動詞   [人/名詞] [名詞]
2, 主語  動詞   [人/名詞] [動詞の原形/進行形 ~/to 動詞]
3, 主語  動詞   [名詞] [形容詞/過去分詞] 
4, 主語  have  [名詞] [過去分詞] 
5, 主語  make [人/名詞] [動詞/形容詞]


例文でみると、
1, I gave [her] [some books].
2, I saw  [her] [cry].
3, I left [the door] [open].
4, I had  [my hair] [cut].
5, The movie made [me] [laugh].

[動詞に関連するもの] の拡張の種類が、五つも存在するからといって特に難しく考える必要はありません。

[動詞に関連] の拡張をどうやって使えるものにするのか?


動詞に関連の拡張を、どうすれば使えるようにしていけるのでしょう?

それにはまず [動詞に関連1] の後で英文をぶった切って切れ目を入れます

英文の基盤は [主語 動詞 動詞に関連] です。
=> I ate sushi. (私は食べた 寿司を)
=> He bought a book. (彼は買った 一冊本を)

それに対して [動詞に関連] が拡張した英文に切れ目を入れると、
1, I gave her / (私はあげた 彼女に...)
2, I saw  her /  (私は見た 彼女を/が....)
3, I left the door / (私はそのままにした そのドアを....)
4, I had  my hair / (私はしてもらった 自分の髪を....)
5, The movie made me / (その映画はさせた 私を....)

そうすると当然、何かが足りていない英文になります。

その説明の欠けている部分を日本語で考えてみます
1, 私は あげた 彼女に => 何を (あげたの)?
2, 私は 見た 彼女を(が) => どんな(彼女を見たの)?
3, 私は そのままにした  そのドアを => どう (したの)?
4, 私は してもらった 髪の毛を => どう (してもらったの)?
5, その映画は  させた 私を => どう (させたの)?


日本語で考えてみると、何が欠けているのかが非常に明確になります


これらの英文はそこに説明を接着剤なしで付け足せるものと考えるのです。

1, I gave her / + 何を(あげたの)? => some books/a pen/a beautiful flower/etc .
2, I saw her / + どんな(彼女を見たの)? => cry/crying/running/walking/etc .
3, I left the door / + どう(したの)? => open/locked/etc .
4, I had my hair / + どう(してもらったの)? => cut/colored/etc .
5, The movie made me / + どう(させたの)? => sad/happy/etc .


感覚としては、

  •  1, 基本文の核 + [名詞]
  •  2, 基本文の核 + [動詞の原形/進行形 ~/to 動詞]
  •  3, 基本文の核 + [形容詞/過去分詞] 
  •  4, 基本文の核 + [過去分詞]  -(have,get)
  •  5, 基本文の核 + [動詞/形容詞]  -(make,let,get,have)

動詞に関連1まで来た時に、何かが欠けていると感じ、この場合はこの説明を付け足せると自然に考えられるまで、日本語と英語の動詞をすり合わせていくことが大事です。

単純化した日本語で表すと、
1, (主語は ~する      誰々に /  + ~を)
2, (主語は ~する      誰々が /  + ~するのを)
3, (主語は ~する      名詞を /  + ~に)
4, (主語は してもらう 名詞を /  + ~に)
5, (主語は ~させる     誰々を /  + ~に)


[動詞に関連] の後に線を引くことで、そこに思考の重心をシフトできれば説明を付け足しやすくなります。前に英語は説明をどんどん後から付け足していく言語と説明しました。説明を付け足していく性質を持っている英語の文を作成する時に、少し前のもの(ここでは動詞)が拡張の主導権を握っていることは瞬間での思考に不都合だと言えます。

接着剤を使って説明を付け足していく場合は、接着剤を使うと決めたタイミングと使うタイミングにズレはありませんが、今回のように動詞が拡張の決定権を持っていると、動詞を使うと決めたタイミングと説明を付け足すタイミングにズレが生じます。そのズレを解消するために、動詞に関連の後に線を引き、思考の重心をそこに移したいのです。動詞に関連の後に自分の頭の中で架空の線を引ければ、脳がそこで考える時間を作れます。そうすることで、動詞に関連の後で [この文は、~が足りてないから、これを足すかな] と考えられるようにしたいのです。

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もちろん [動詞に関連] の後に線を引いて考えるからと言って、[動詞に関連] の拡張を決定するのは [動詞] に変わりはありません。なので正確に言うと、動詞に関連の拡張を線を引いた部分で操作していると、良い意味で脳に勘違いさせてしまおうということです。そうやって思考をより単純化していくことで、動詞に関連の拡張は難しくないと脳に植え付けていきたいのです。(こういう発想を利用するのは英語が話せない初期段階においてです。英語が話せる段階になれば自然にそういった事は気にしなくなります)

4の [~してもらう] については、こちらに詳しく書いてあるのでどうぞ。


また動詞に関連の拡張を把握しておくことは、受動態(受け身)の理解に役立ちます。

www.colombiacolom.net

英文法をただ単純に文法書に書いてある通りに頭に入れるだけでは、英会話をなかなか上達させていけないはずです。文法書は英語の文の法則を理解するためのものであって、英語を話すということに特化したものでないからです。英文法をいかに英語を話すために自分で解釈し直すのかが非常に重要になります。そうやって英文法を自分なりに捉え直すことは、最終的に英文法をより深く理解することにつながっていきます。

英文法の理解をさらに向上させるには


拡張の仕方を知っただけで終わってしまうと、それらが英文法の理解を深めることに結びついてはいくことはありません。知ったというだけで終わりにしないで、それを使えるようにしていく必要があります。そのためには結局のところどのくらい練習したのかが問われることになります。動詞に関連の拡張を使えるようにするためには、上で説明した以外にも色々な練習が考えられます。

例えば、I gave her some books . という文を考えたとします。

=> 1, [動詞に関連2] の [some books] を色々なものに変える。
=> 2, [動詞に関連1] の [her] を他のものに変える。
=> 3, 分類1の中の違う動詞を使って例文を考える。
=> 4, 1、2の作業を、3の動詞でおこなう。

 

 


まず [動詞に関連2] に変化を加えていくことで、動詞に関連がどう拡張していけるのかを徹底して練習していきます。それからその動詞で他にどう表現を広げていけるのかと、同じタイプの動詞ならどんな表現が可能なのかを練習することで表現できる幅を拡げていきます。
 
この時、自分が日本語で日常的に使っている動詞と1~5の中の動詞を結び付けていくことが望ましいです。


そうすることで記憶を引き出しやすくします。このように、1つの動詞について練習するだけでも相当な時間がかかります。どんなに英文お構成するルールを理解しても、練習してそれを自分のものにしていかなければ英語は話せるようにはなりません。

英語の文の中心にいるのは [動詞] です

動詞が動詞に関連を決定し、場合によっては動詞に関連の拡張をも決定します。つまりこの [動詞に関連] の拡張を理解することは、それを促す動詞の使い方を理解することにつながっていきます。自分で例文を作っていくことによって、動詞が英語の基本文を形成する上でどれだけ大きな役割を担っているのかを実感していきましょう。動詞と [動詞に関連] の拡張の使い方を理解することが英文法の根幹を理解することにつながっていきます。

動詞が英文の中心を成していることの説明は、こちらをどうぞ。

www.colombiacolom.net

ただ単純に動詞を覚えればいいということではありません。練習を工夫し積み重ねていくことで、その動詞が拡張してどこまで表現可能なのかという可動域を理解していくことが重要です。

この場合はこの動詞、この場合はこの動詞で動詞に関連が拡張と、自分の頭の中で取捨選択していくための技術を身につけていくということです。そういった積み重ねが [動詞の関連の拡張] の英文の中での立ち位置を明確にし、あなたの英文法への理解を深め、英文法への恐怖も拭い去ってくれるはずです。