仕事や勉強をしていて、それを途中で切り上げるという場面は、日常の中でまあまあ普通にありますよね。暗くなった、時間がきた、キリが良かった、飽きた等々。そういった日常よく使っている日本語の表現を、英語ならどうやって表すか考えたことはありませんか?
日本語で日常的に使っている表現を英語にできれば、当然、自身の英単語、英熟語(句動詞)、英語表現の蓄積が増すだけでなく、割と引き出しやすいものを増加させたことを意味します。
英語を話すために英単語のインプットは欠かせない?
英語を話すためには、英単語のインプットが欠かせません。
それがないと大抵、以下のようになります。(昔の私です)
英語が話せるようになると、英語を話している時は英語で考えているように感じます。
でもそれは一朝一夕にできるものではなく、日本語 =>英語(または英語 =>日本語)に対応する英単語をコツコツと積み重ねていった結果、可能となる技術です。
もし昔に戻って英単語を積み重ねるならどうする?という発想で、英単語習得について考えてみます。
[切り上げる] を英語で表現するなら?
Bobシニア ,,,,,,, 今の私
Bobジュニア ,,,, 昔の私(好きな言葉は明日から)
あのさ~、英語を話すには英単語が重要って言ってたじゃん。実際にどうやって英単語を増やすかやってみてくれない?
先に聞いておくけど、ジュニアの希望は、なるべく簡単なやつだよね(笑)
勿論。
じゃあ日本語の [切り上げる] って英語でどう表現するかわかる?
いや、全然わからないけど?
この日本語 [切り上げる] って、(仕事や作業を途中で)切り上げるってことだよね。
それに対応するのは、
=> wrap up
=> call it a day
=> quit for the day
=> break off (doing)
=> leave off (doing)
=> knock off
=> end
[call it a day (nightも可)]、[quit for the day] は決まった言い方。これらはどれも [(途中で/ここまでで) 切り上げる] という意味で使える英単語、英熟語(句動詞)、英語表現だよ。中心となるのは、[wrap up] [call it a day] [break off] かな。
例文でみてみると、
=> They wrapped up the discussions. (彼らは議論を終わりにした/切り上げた)
=> I'll wrap it up early. (今日は早めに切り上げます)
=> I'll call it an early day. (今日は早めに切り上げます)
=> Let's quit for the day. (ここまでにしよう/ここまでで切り上げよう)
=> Sam broke off his trip 3days early. (サムは三日早く切り上げた 旅行を)
=> Bob left off studying and got out the room. (ボブは勉強を切り上げて 部屋の外へ出た)
=> It's time to leave off work. (時間です 仕事を終える/終わりにする)
=> This is a good place to leave off. (ここは切りが良い 終える/切り上げるのに)
=> We usually knock off at 7/around 7. (我々は大抵仕事を終えます/切り上げます 7時に/7時頃に)
=> Let's knock off work/for lunch. (ここで一端切り上げて昼飯にしよう/ここまでで終えよう)
=> We ended the meeting. (我々は終わらせた/切り上げた 会議を)
切り上げるという意味なので、[Let's = ~しよう] との相性が良いね。[early] を使うと [早めに切り上げる] という意味で使えるよ。
ここで [finish] は駄目なわけ?
動詞 [finish] も日本語にすると [終える, 終わる] って意味だけど、基本最後まで完成させるって意味だから、使うなら違い分けた方が良いかな。
=> We finished the work. (我々は終えた/完了した その仕事を)
=> Bob has finished his lunch. (ボブは終えた 昼食を)
=> Let's finish it today. (よーし今日で終わらせよう {= 今日で完成させちゃおう})
このように何かに対応する英語の表現を頭に入れたら、同じ表現、似た表現と横に展開していくと記憶を紐づけやすくなるよ。
あと [この場合はこれ !!] と軸を決めておく方がアウトプットしやすいから、軸を決めてそこにぶら下げていくのがお勧めかな。
なるほど横にね。ただこの時さ~、動詞をもっと掘り下げていかなくていいの?
う~ん、それだと頭が混乱する可能性があるから、今回みたいに横に展開していく時は、動詞を縦に掘り下げすぎない方が良いかな。一つの動詞を深く掘り下げる時はそれだけに集中する方法をお勧めするよ。
動詞を縦に掘り下げるやり方については、こっちを参考にしてね。
でもどうしたの?急にやる気になって?
まあコロナで家で過ごす時間が増えたからね~。
おっ! とすると毎日コツコツ英語の勉強するつもり?
いや~、それはちょっと厳しいかな。2, 3日に一回くらいでお願いします。
お願いしますって、俺も一緒にやるわけ?
ええ。勿論必須ですよ(笑)
英語を話すためには?
英語を話せるようになりたいのなら、使える動詞(または英熟語/句動詞や決まった英語表現)を増やすことを考えましょう。
身近で使っている日本語の表現を頭に浮かべて、一日一つでも増やしていく。その時に可能なら、同じ意味、似た意味の動詞へ横展開していくのが日常生活に負荷が少ない英単語増加作戦かなと思います。
動詞を優先する理由は、こちらを参考にしてください。
以下の中に、動詞を当てはめると考えてもいいです。
=> [主語 動詞 動詞に関連するもの(目的語/補語) ~ (接着剤 説明)]
三つつの要素 [主語][動詞][動詞に関連] は単独だったりルールの範囲内で長くなったり、[接着剤+補足] はなかったり複数使われたりすることで英文は形成されます。
詳しくは、こちらを読んでください。
勿論、動詞からじゃなくても何ら問題はありません。自分の身近にある表現を増やしていきましょう。積み重ねがなければアウトプットはできません。
参考文献。
ローマは一日にしてならずです。