今年はコロナの影響で、オリンピック、野球、サッカー、バスケ等のスポーツの公式戦や、ライヴ等の様々なイベントが延期や中止に追い込まれました。このような社会的危機の場合以外でも、色々な理由で、試験、行事、会議、商談などが延期されることがありますね。今回は [延期する] に注目します。
英語を話したいなら英単語のインプットが大事?
英語を話したいと強く願っても、何もしなければ英語が話せるようにはなりません。勉強と練習を積み重ねることは、そのための第一歩です。
積み重ねたものがないと、往々にして海外への旅でも苦労します。
英語が話せるようになると、英語を話している時は英語で考えているように感じますが、それは英単語をコツコツと積み重ねていった結果、可能となります。
もし昔に戻って英単語を積み重ねるならどうする?という発想で、英単語習得について考えてみます。
[延期する] を英語で表現するなら?
Bobシニア ,,,,,,, 今の私
Bobジュニア ,,,, 昔の私(好きな言葉は明日から)
あのさ~、英単語を増やすやつの Part2 やってくれない?
今回もジュニアの希望は、なるべく簡単なやつだよね(笑)
勿論。
じゃあ日本語の [(~を) 延期する/先送りする] って英語でどう表現するかわかる?
いや、全然わからないけど?
日本語の [(~を) 延期する/先送りする] に対応するのは、
=> put off
=> postpone
=> push back
=> leave over
=> delay
[(~を)延期する] の中心は、[put off] [postpone] かな。
例文で見てみると、
=> We'll put off the meeting to Friday. (我々は延期します その会議を 金曜日に)
=> They dicided to put the wedding off until next year. (彼らは決めた 結婚式を延期することを 翌年まで)
=> I've put off seeing Bob until tomorrow. (私は延期している ボブと会うのを 明日まで)
=> I'll postpone that to next week. (私は延期します それを 来週に)
=> They postponed the event due to the hurricane. (彼らは延期した そのイベントを ハリケーンのために)
=> They pushed the tennis match up to Sunday. (彼らは延期した そのテニスの試合を 日曜日に)
=> We left the final dicision over until next our meeting. (我々は先送りした 最終決定を 次の会議まで)
=> They delayed the meeting until Wednesday. (彼らは延期した その会議を 水曜日まで)
この [(~を) 延期する] は、[~まで = till/untill 日時][~へ/に = to 日時] や、[~のため = due to/because of 〇〇] と一緒に使われることが多いね。
前置詞については、こちらを読んでね。
日本語と同じで [延期する] だけじゃなく、[(~は/が) 延期される] もよく使われるので一緒に覚えると効果的。
上記の [延期する] を受動態/受け身 (be動詞 +動詞の過去分詞) にするだけだから特に難しくないのも良い点。
=> The event was put off because ot the heavy rain. (そのイベントは延期された 大雨のため)
=> The wedding was postponed. (その結婚式は延期された)
=> The game was pushed up due to the flood. (その試合は延期された 洪水のため)
=> The meeting was delayed due to the typhoon. (その会議は延期された 台風のため)
受動態・受け身については、こちらを参考にしてね。
[後ろに延期/順延する] 場合はわかったけど、[前に繰り上げる] 場合はどうやって表現するの?
日本語の [(予定や日程などを前に) 繰り上げる] に対応するのは、
=> move up
[move up + 時間/日にち] で [〇〇時間/日 繰り上げる] と表現できるね。
=> They moved up the deadline 3days. (彼らは繰り上げた 締め切りを三日)
=> Bob moved up the meeting 2hours. (ボブは繰り上げた その会議を二時間)
=> They decided to move the event up a month to October 8. (彼らは決定した そのイベントの一カ月繰り上げを 10月8日への)
=> The game was moved up to Friday. (その試合は繰り上げられた 金曜日に)
この表現はとても便利で、[move up] を [move back + 時間/日にち] にすると [〇〇時間/日 繰り下げる]にできる。要するに [move + up/back] で [繰り上げる/繰り下げる (延期する)] と表現することが可能。
=> They moved back the deadline 3days. (彼らは繰り下げた 締め切りを三日)
=> We moved the meeting back to Monday. (我々は繰り下げた その会議を 月曜日へ)
折角なのでここで一緒に頭に入れたいのが、動詞 [reschedule] 。[re-schedule (リ-スケジュール)] って考えると日本語と連動しやすいのでお勧め。意味は [(予定, 計画などを) 変える/組み直す] 。
=> They needed to reschedule the doctor's appointment. (彼らは組み直す必要があった その医者との予約を)
=> Is it possble to reschedule the meeting to another day ? (可能ですか?その会議の予定を変えることは 別の日に)
あと、[延期する] や [繰り上げる] じゃなくて、[遅延する/した] 場合はどうやって表現するの?
日本語の [遅延する] に対応するのは、
=> be delayed
=> be runnnig late (runnnig はなくても可)
=> be held up
動詞 [delay][hold up] を受動態/受け身で使う形だね。これで [遅れている/遅延している]。動詞 [delay] は [延期する] という意味を脇に置いてこちらだけ覚えてもいいと思うね。
=> The train is delayed. (電車が遅れている/遅延している)
=> The bus was delayed due to bad weather. (そのバス遅れている/遅延している 悪天候のせいで)
=> The game was delayed due to the storm. (試合は遅延していた 嵐のせいで)
=> The train was running late this morning. (電車が遅れていた/遅延していた 今朝)
=> Sam is late. (サムは遅れている)
=> Bob is held up in traffic. (ボブは遅れている 渋滞で)
英単語を覚える時、一つ英単語を増やしたら、同じ意味の表現、似た表現とつなげていくのがお勧め。そして自分が使うコアを決めておこう。そこに他の意味をぶら下げていく感じにすると記憶を関連付けて引き出すのに効果的だよ。
英語を話すために日本語の感覚は必要ない?
[英語を話す時は英語で考えろ] と言う英語上級者の方も沢山いますが、最初はそんな背伸びをせず、日本語の感覚を有効活用していきましょう。
ある日本語の動詞を思い浮かべた時に、素早く英語の動詞に変換する。これを目標とします。
日本語の有効活用については、こちらも参考にしてください。
以下の中に、動詞を当てはめると考えてもいいです。
=> [主語 動詞 動詞に関連するもの(目的語/補語) ~ (接着剤 説明)]
三つの要素 [主語][動詞][動詞に関連] は単独だったりルールの範囲内で長くなったり、[接着剤+補足] はなかったり複数使われたりすることで英文は形成されます。
詳しくは、こちらを読んでください。
勿論、動詞からじゃなくても何ら問題はありません。自分の身近にある表現を増やしていきましょう。積み重ねが絶対に必要です。
参考文献。
ローマは一日にしてならずです。