有名な四字熟語に喜怒哀楽があります。海外で生活をしていた時、日本とは違った習慣や文化への戸惑いだけでなく、日常での理不尽な扱いに対して怒りが沸き起こることもまあまあありました。海外ではある程度自己主張する必要を感じたので稀にですが行動や言葉でこちらの怒りを伝えました。勿論、海外でも仕事であればより慎重な行動が要求されますが、人間ですから怒ることも、頭に来ることもあるはずです。今回はそういった怒りを英語でどう表現するか考えます。
英単語のインプットは英語を話すためには欠かせない?
英語を話すためには、何だかんだ言って英単語のインプットが欠かせません。
それがないと大抵、以下のようになります。(昔の私です)
英語が話せない要員は色々ありますが、英単語の蓄積がないと正直前に進めません。英単語を少しづつでも積み上げていくことで、一年後、または二年後に大きなものになっていることを目指しましょう。
もし昔に戻って英単語を積み重ねるならどうする?という発想で、英単語習得について考えてみます。
[怒る][頭にくる] を英語で表現するなら?
Bobシニア ,,,,,,, 今の私
Bobジュニア ,,,, 昔の私(好きな言葉は明日から)
あのさ~、英単語を増やすやつの Part5 やってくれない?
今回もジュニアの希望は、簡単なやつだよね(笑)
勿論。
じゃあ日本語の [怒る] [頭にくる (頭に来る)] って英語でどう表現するかわかる?
いや、全然わからないけど?
まず [怒る] からね。日本語の [怒る] に対応するのは、
=> be angry (at/with)
=> get angry (at/with)
[怒る] は、[~な状態にある/なるの be/get + 形容詞 angry] で表現可能。
例文でみてみると、
=> Bob was angry at Sam last night. (ボブは怒った/腹を立てた サムに 昨晩)
=> She is still angry with me. (彼女はまだ怒っている 私に)
=> Sarah got angry with us. (サラは怒った/腹を立てた 我々に対して)
似た表現の日本語の [頭にくる] に対応するのは、
=> get mad at
=> get/make 人 mad
=> be pissed off
=> piss 人 off
[頭にくる] の中心は上の二つだね。下の二つは上品さがあまりないので聞き取り専用にするのをお勧めするよ。日本語の [腹を立てる] もここか、最初の怒るに組み込めるね。
=> Bob got mad at Sam. (ボブは頭にきた サムに)
=> Anybody would get mad at it. (誰だって頭にくるだろうね それには)
=> The fact got me mad. (その事実は私を怒らさせた = 私はその事実に怒った)
=> I was really pissed off last night. (私はめちゃめちゃ頭にきた 昨夜)
=> They pissed me off. (彼らは私を怒らせた = 私は頭にきた 彼らに)
[get] + 感情表現については、こちらにもあるのでどうぞ。
頭にくるより、さらに怒りの度合いが大きい場合は、[カーっとなる] [激怒/憤怒する] [癇癪を起す] 等、日本語で様々な表現方法はあるように、英語でも多くの表現が可能だね。
=> explode in anger
=> become furious/enraged (beでも可)
=> fly into a rage/passion
=> hit the ceiling/roof
=> blow one's top/stack
=> lose one's temper
簡単にタイプで分けると、[explode = 爆発する] [become = ~の状態になる] [fly into = 突然 ~になる] という動詞、英熟語と怒り・激怒・憤怒を表す形容詞を組み合わせたものが、[explode in anger]、[become furious/enraged]、[fly into a rage/passion] 。
[hit the ceiling/roof]、[blow one's top/stack] は慣用表現。(hit the ceiling/roof は物価等が最高限度に上がる/越えるという意味でも使える)
平静さを失い怒る/怒りに達するのが [lose one's temper] 。これが一番 [癇癪を起こす] に適してるかなと思うね。
=> Bob exploded in anger at her arrogance. (ボブは怒りを爆発させた 彼女の横柄さに)
=> Ann became furious at his sloppy work. (アンは猛烈に怒った 彼のぞんざいな仕事に)
=> My mother flew into a rage when I told her I wouldn't go to university. (母は烈火の如く怒った 私が大学に行かないと言ったら)
=> Sam hit the ceiling when he found his car scratched. (サムは激高した 彼の車の傷を見つけた時)
=> Bob blew his top when he heard the news from us. (ボブはカーっとなった その知らせを我々から聞いた時)
=> Sarah lost her temper. (サラは{平静を失い}癇癪を起こした)
一度に覚えるのが難しいと感じるなら、どれか好みの表現を決めてそこに後から連結させていけばいいよ。
キレるは、上のどれかでいいの? それとも別で表現するわけ?
そうね。頭にくるや、激怒する場合のどれかで表現しても問題ないね。
英熟語(句動詞)の [snap at = キレる] [make 人 snap = ~にキレる/~をキレさせる] を使ってもいいかな。あと [キレそう] は [be going to blow/snap] で表現可だね。
=> Bob snaped at her behavior. (ボブはキレた 彼女の態度に)
=> Her words made me snap. (彼女の言葉に私はキレた)
=> I'm going to blow/snap. (キレそうだわー)
あとさ~、怒りっぽい(人)は、どうやって表現するわけ?
それは、[have a short/hot temper] が良いかな。
=> Bob has a short temper. (ボブは怒りっぽいです)
似た表現をどんどん連結させていくことをお勧めするよ。記憶にとっかかりができることで、記憶を引き出しやすくなるから。
英単語を覚えるときの工夫?
英単語を身につける時、日本語を捨てる必要はありません。それよりも長々親しんできた日本語を有効活用しましょう。最初の段階で効果的なのは多くの似た日本語 => 一つの動詞(または英熟語/英語表現)というインプットの仕方です。
え?と思うかもしれませんが、本当です。ここで似た動詞、英熟語(句動詞)、英語表現を紹介していますが、軸となるものをまず一つ決めることをお勧めします。
ある英語の表現を使いたい時、軸が一つの(または少ない)方がアウトプット時の迷いが圧倒的に少ないです。まず一つでも使えるものを自分の中に作り、そこに似た表現をぶら下げていく感じです。
狭く覚えることについては、こちらでも説明しているので参考にしてください。
英語を簡単に考えたいなら、以下の中に動詞を当てはめると考えてもいいです。
=> [主語 動詞 動詞に関連するもの(目的語/補語) ~ (接着剤 説明)]
三つの要素 [主語][動詞][動詞に関連] は単独だったりルールの範囲内で長くなったり、[接着剤+補足] はなかったり複数使われたりすることで英文は形成されます。
詳しくは、こちらを読んでください。
自分の身近にある表現を増やしていきましょう。積み重ねていくことが大切です。
参考文献。
ローマは一日にしてならずです。