英語を話すコツを考える。

日本語の発想を活かす

英語を話したいなら、最初に覚えるのは絶対に動詞という点を解説します

あとで読む

英語を話したいのになかなか話せるようにならないとう苦悩は、英語学習者の多くが持つものと思います。英語に限らず第二言語を話せるようになるには、単語をインプットすることが絶対に欠かせません。それも少しインプットすればいいわけではなく多量のインプットを必要とします。

皆さんはこの [多量のインプット] という言葉を聞いて、どんなことを考えますか?

絶対に覚えなきゃ駄目なの?とか、多量ではなく少量にはできないの?とか、楽できる裏技のようなものはないの?なんて思ったりしませんか?

ちなみに私は英語を話したいけど話せなかった頃、ずっとそんなふうに考えていたので、英単語のインプットに対して以下のような見方をしてきました。

=>「覚える優先順位はないの?」
=>「覚える優先順位があった方がいいな~。」
=>「覚える優先順位はきっとあるはずだ!」と。


英語を話すためには、英単語を覚える工程をゼロにする(またはゼロに近づける)ことはできません。でも英単語を覚えていく過程で、優先順位を設けることは可能です。

英単語を覚える優先順位があれば、それがないより、どれから覚えていけばいいのだろうという迷いをかなりの部分で排除できます。

優先して覚えるべきなのは動詞?


何を優先的に覚えていくべきかと言えば、それは断然『 動詞です。


私がどう英文を作成するのかを単純に分析すると、基本的なルールは二つだけです。

  • 1, 英語の基本文を利用する
  • 2, 日本語は英語の配列で考える


英語を話すわけですから、当然、英語のルールにのっとって英文を作成していく必要があります。また私は、留学、仕事等、長時間英語が周りにある環境を持ったことがないので、日本語をどうやって活用していくのかという発想が常に思考の根底にあります。

 

 

英語の基本文を利用し、日本語を英語の配列で考えるということは、例 [I   ate  sushi.]  を考える時、 (私は 寿司を食べた)という並びではなく  =>  [私は 食べた 寿司を] という並びで考えるということです。


基本文とは、

基本文:[主語 動詞 目的語/補語 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 目的語/補語] までが、基本文の核)

英文は [主語] [動詞] [目的語/補語] [接着剤  説明] 四つの枠組みで構成され、それらの枠組みは状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[目的語/補語]  ,,,, 名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it/たまに副詞。(単純に動詞に関連するものと考えるのも可)
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていくこと] を意味しています。


詳しく知りたい方は、こちらを読んでください。


私はそのニ点を意識することで、日本語の感覚を排除することなく、英語の感覚を身につけてきました。そしてそうやって日本語を英語の配列で考えることを繰り返し、英語を作成していくようになると、そこにある変化が生じました。

 


どんな変化かというと、多くの場合において主語を省略するというものです。英語は基本的に主語を省略しない言語なので、主語を省略するようになったのは、英語においてではなく、日本語を考える時です。


主語を省略する多くの場合というのは、英語において主語が拡張しない場合になります。主語が拡張しないということは、英語の主語は [I, You, He, She, We, They, It, 人の名前, 名詞(単独)] など簡単なものになります。(主語の拡張については今後説明予定です)

英語において簡単なものなら、日本語で考える時はなくてもいいなと思考するようになっていったということです。

これは我々が使う日本語が、主語を頻繁に省略する特性を持っているからだと考えています。ここで勘違いしてほしくないのは、英文を作成するときは主語を利用する点です。

なので往々にして私が英文を作成する直前の頭の中は、[食べた ~を] [行った ~へ] [勉強している ~を] 等、主語が省略され [(主語)  動詞  目的語/補語] という思考の流れになっています。

ここからわかる事は、私が多くの場合(英文で主語が拡張しない場合)で、最初に動詞を何にするかを決めてから英文を作り始めているということです。

これはどんな英文にして英語を話そうかを決めるのも、動詞をどれにするかを決定することから、思考の第一歩が始まっていると言えます。

動詞をどうやって使えるようにしていくのか?


まず日本語の配列を英語の配列で考えるクセをつけていくことから始めます。

そしてその日本語の動詞を英語に変換できるか考えます。動詞を英語に変換できない場合は、そこに当てはまる英語の動詞が何なのかを徹底して調べて頭に入れていきます。

最初に注意してほしいのは、主語を必ず頭に配置するのを忘れないことです。最初は、日本語の主語も省略せず、基本的に英語では主語は省略しないという感覚を身につけていきます。

難しく考えず、[I, You, He, She, We, They, It, 人の名前, 名詞単体] のどれかを利用してください。日本語の [主語  動詞] から、英語の [主語  動詞] という変換工程を繰り返し行うということです。

ここで重要なのは、単純に英語の動詞をたくさん頭に入れればいいということではなく、いかに自分が会話で頻繁に使っている日本語の動詞に対応できる英語の動詞を多く頭に入れ、それを自分のものにしていけるかです。

日本語に対応する、主語、動詞を英語にしていく、そんな単純な行為をコツコツやってください。それを繰り返し行っていると、チラホラと英語にできない日本語の動詞が出てくると思います。

辞書を使って調べれば普通のってるでしょ?と思うかもしれませんが、やってみると意外と知りたい日本語の動詞の訳がのっていなかったり、訳はのっているけど何かしっくりこないものが出てくるはずです。なぜそういうものが出てくるのかというと、口語で使う日本語の数の方が、辞書等にのっている日本語より圧倒的に多いからです。


これは日常的に利用している日本語の動詞に対応する英語の動詞がどれなのかを、すり合わせていく必要があるということです。


日本語を活かすという部分については、こちらの記事も参考にしてください。


英語を話すときは英語で考えるという考え方を否定しているわけではありません。

それを始めのうちから実行するのはハードルが高いので、日本語の活用を模索して欲しいです。

日本語の動詞と英語の動詞をどうすり合わせていくのか?


動詞のすり合わせには、

a, 日本語の動詞を似た意味のものに変えてから、英語に変換する
b, 日本語の文全体を似た意味の文に変えてから、英語に変換する

 

最初に a を行ってみてそれでも駄目なら、b を行ってみてください。最初に思い浮かんだ日本語を、そのまま英語にしなければならない理由は全くありません。

重要なのは思い浮かんだ日本語の動詞(または意味の近いもの)を、どの英語の動詞で補えばいいのか対応できるようになることです。そのために日本語を考える段階で柔軟に発想し対応していけるようにします。


でもそうすると、ひとつの疑問が浮かぶはずです。


-「そんなことしないで、英語のネイティブの方、留学経験者などの英語のわかる人に聞けばいいのでは?」と。


確かにそうすれば、解決までの時間は格段に短くすることができます。でも英語を話したいのなら、それは行わずに自分で調べてそこに当てはまるものを見つけてください。

自分でわからないことについて、あれこれと考えることには、時間短縮以上に大きな意味があります。新しい言語(ここでは英語)を勉強する場合、二つの言語が持っている感覚の相違点を、自分でどうすり合わせていくのかがとても重要になってきます。

 

自分ではない誰かが、それをできたところで何の意味もありません

 

自分で、それができるのかが重要なわけです。(英語を話したいのは誰なのかということです)


わからない部分を自分で色々と考えていくことで、二つの言語間にある感覚の相違点を少しづつすり合わせていき、英語という言語がどういうものなのかを自分の中に深く落とし込んでいくのです。そのすり合わせができればできるだけ、自分で新しい言語の何か(ここでは動詞)をコントールしていけるようになります。

 

 

思い出してみてください。動詞を決めれば、文が決まることを。


これは言い換えれば、動詞を決めなければ英文を作れないということです。


往々にして英語は動詞が文を作成する決定権を握っていて、動詞を決めないと英文を作成するプロセスへ進めません。自ら英語の動詞についてあれこれ考えることは無駄どころか、それが英語を話す力/英文を作成する技術向上に深くつながっています。


自分の中で動詞のすり合わせを円滑にできればできるだけ、英語の動詞を円滑に記憶から引き出せるようになっていきます。


なので日本語の動詞を、どの英語の動詞に変換していけばいいのかを深く考えてみてください。わからないことを人に聞いてみるのは、自分で色々と行ってからでも遅くはありません。

自分で英語学習していく中で何度も考えて調べ、色々な方法を探り、思考錯誤していくことで、日本語に対応する英語の動詞を身につけていく。その積み重ねがこの日本語の動詞は、この英語の動詞でいいなという思考を自身の中に形成していきます。


実際のすり合わせ方は、こちらの二つの記事を参考にしてください。

www.colombiacolom.net

www.colombiacolom.net


個人的に優先して覚えてほしい動詞は [get] です。そこに [give, be, have, take] などを加えていくのがお勧めです。

そこまででやれば、英語を話したいから英語を話せるに近づいている?


[この日本語の動詞は、この英語の動詞でいいな] と頭の中で素早く対応できるようになれば、英語の基本文の核をコントールできる状態を身につけつつあると言えます。

なぜなら基本文の核は、動詞を決めることで、英文の構成はほとんど完成に近い状態になっているからです。

 

主語が拡張しない場合、動詞が決まれば、基本文の核の [主語 動詞] までは完成しています。後は [目的語/補語] をどうするかです。

[目的語/補語] には動詞に関連したものが入ります。基本的に [名詞か、形容詞 (たまに副詞)] です。(ただこれは [目的語/補語] が拡張していない場合)


名詞と形容詞は、動詞ほどのすり合わせが必要ではありません。


名詞は、大抵、単一の英単語で対応できるし、形容詞も動詞に比べてだいぶ楽です。動詞と目的語/補語の二つの枠組みは主と従のような関係なので、名詞と形容詞は動詞を覚える段階でその動詞と一緒に覚えてしまいましょう。そうすることで、この動詞を使う時は、この名詞/形容詞と紐づけていけます。

 

 

 

英語には日本語と同じように沢山の動詞が存在しています。当然、それら全てを不自由なく使いこなせるようになるのには時間がかかります。また基本文の核([主語 動詞 目的語/補語] まで)を作成できるようになっただけで、自分が表現したいことの全てを英文にできるわけではありません。

 

でも基本文の核を作成できれば、その枠の中の英語を話すことは可能です。

 

それは大きな前進のはずです。