英語を話すコツを考える

日本語の発想を活かす。

can/could の可能性・能力について考える。

あとで読む

学校で英語を学ぶと、通常、[can  =  ~できる] と教わります。その [can] を実際の会話で使おうと思うと、-「ここも {can} でいいのかな?」と意外にも悩む場面に出くわします。今回は [can/could] を色々な角度から眺めることで、どうやって使えるものにしていくのかを解説していきます。

英語で可能性・能力について表現するものとは


英語で可能性・能力について表現するものは、

1, He   can   speak   English.  (彼は 英語を話せる) 
2, He   was   able   to   be   there.  (彼は そこにいることができた) 
3, He   couldn't   pass   the   exam.  (彼は パスできなかった その試験に) 

1, 主語 [can  +  動詞の原形]  動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)
2, 主語 [be  able  to  +  動詞の原形] 動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)
3, 主語 [could  +  動詞の原形]  動詞に関連 ~ (+接着剤 説明)


こちらは、全て基本文の中の動詞が拡張した文で、動詞の左側に補足要素が加わっています。

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動詞の拡張については、こちらに詳しく説明してあるのでどうぞ。

www.colombiacolom.net


基本文を簡単に説明しておくと、

基本文:[主語 動詞 動詞に関連 ~ (+ 接着剤 説明)]
([主語  動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)

英文は [主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤  説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。

[主語]        ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞]        ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連]  ,,,, 名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it/たまに副詞(正確には動詞に関連するもの)-[目的語/補語] でも可
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には接着剤効果のあるもの)

拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていくこと] を意味しています。


基本文について詳しく知りたい方は、こちらを読んでください。

can/could が持つ特徴はどんなものなのか?


1 の動詞を拡張させる [can] がここで表現しているのは、可能性と能力についてです。

=> He   can   be   wrong.  (彼が 間違えることもある)-可能性
=> He   can   speak   English.  (彼は 話せる 英語を)-能力


日本語で考えると、可能性は [~可能性がある] 、能力は [~できる] という意味でとらえられるものになります。
=> 彼でも  間違える [可能性がある]
=> 彼は英語を  話すことが [できる]

[can] は、主に現在時における状況や行為の実現可能性について表現するものです。
(他の許可という意味での利用は違う時に説明する予定です)


2 の [be  able  to] ですが、[be  able  to] と、1 の [can] は意味における違いはほとんどないと考えて大丈夫です。可能性・能力を表現する場合、[can] の代わりにこの [be  able  to] を使うことができます。


通常は [be  able  to] より [can] を利用しますが、過去の [~できた] を明確に表現したい場合は、この [be able to] を利用します。

また [~可能性がある/~できる] という意味と、[might] 等の助動詞や、完了形、不定詞(to  動詞)等の意味とを併用したい時に、この [be  able  to] は効果を発揮します。[can] が助動詞で、そういった物との併用不可だからからです。


[be  able  to] は [be動詞  + 形容詞  + to] で構成されたものなので、
=> Jane   might   be   able   to   help   the   child.  (ジェーンは 助けることができるかもしれない その子供を)-[~できる + ~かもしれない]

=> Bob   haven't   been   able   to   run   since   car   accident.  (ボブは 走ることができなくなった 車での事故以来)-[~できる + ある時から~している (ここでは~していない)]

=> He   was   able   to   be   there.  (彼は そこにいることができた)-[~できた]
という形で、他の助動詞や、完了形、不定詞(to  動詞)等と併用が可能です。(これらも別の時に詳しく説明します)

注意: [can] は完了形と併用できませんが、[can't/could/could't] は併用できます


現在完了形については、こちらを参考にしてください。


ちなみに、一般的な能力(通常やれば身につけられる能力)について直接尋ねる場合は、
=> Can   you   speak   English ??  (または Are  you  able  to  speak  English?) とすると、[あなたは英語を話せますか?] と聞いたつもりでも、[あなたは英語を話す能力がありますか?] と受け取られる可能性があるので、
=> Do   you   speak   English ?? と [Do/Does] を使った疑問文で尋ねるのが無難です。

 


3 の [could] 。[can] が [~の可能性がある/~できる] なので、[可能性があった/~できた] について考えます。

まず [~可能性がある  =>  ~可能性があった] という部分ですが、これは [could] で表現可能です。

ボブの親が大金持ちだったが彼が20歳の時に親が破産した場合、
=>Bob   could   use   a   lot   of   money   until   he   was   20.  (ボブは可能性があった 沢山のお金を使える 20歳までは)

この [could] は、[~できた] ことを表現しているわけではなく、[~する可能性があった] ことを表現しています。

続いて [できる  => で きた] という部分ですが、これも [could] で表現可能なのですが、その場合は少し条件があると考えてください。

通常 [could] で表現するのは、[昔は ~できた (昔の能力について)] という意味で使う時で、[一回 ~できた] という事柄については使いません

なので、大抵、英文の中に [いつ  ~できたのか] という時期を入れます。
=> I   could   play   guitar   when   I   was   16.  (私はギターを弾けた 16歳の時)
=> could   play   guitar   until   I   was   16.  (私はギターを弾けた 16歳まで)

これは、[主語 could  +  動詞 動詞に関連 ~]  +  [when/until  基本文2]

この [昔は~できた] という意味は、今はできるのかできないのかを判断できません。利用するのは、[過去のその時は~できた] ということを話したいときに限ります。[いつ] という時点を入れずに [could] を使うことは可能ですが、入れた方が好ましいと考えましょう。

通常、英語で [~できた] は [could] を多用しない?


通常、日本語の [~できた] の多くは、英語では [could] ではなく過去形の『~した』で表現されます

日本語で [試験にパスできた] なら、それを [試験にパスした] と変えて考え、[お金を儲けることができた] なら、[お金を儲けた] に変えて英文を考えてください。

=> I   passed   the   exam.  (私は パスした その試験に)
=> I   got   a   lot   of   money.  (私は 儲けた 多くの金を)      

このように英語では [~できた] は普通の過去形 [~した] で表現することが多いです。英語と日本語の言語間での違いをすり合わせておきましょう。

当然、その過去形を使った表現では [苦労した結果  ~できた] というニュアンスは伝えられません。英会話でそういったニュアンスを伝えたい場合は、[managed  to  + 動詞] か [succeeded  in  動詞ing] で表現可能です。

=> I   managed   to   pass   the   exam.  (私は なんとかパスした その試験に)
=> I   succeeded   in   passing   the   exam.  (私は なんとかパスした その試験に)
 

そうすると [~できなかった] と言いたい場合は、過去形を否定文にすればいいのかというと、その場合は [couldn't (could  not)] を使っても問題ありません。(こういう部分がわかりにくいですよね)
=> I   couldn't   pass   the   exam.  (私は パスできなかった その試験に) 

もちろん、過去形で表現しても問題ありません。
=> I   didn't   pass   the   exam.  (私は パスしなかった その試験に) 


[couldn't] を利用した例文がこちらにもあるのでぜひどうぞ。(英文を作成する技術についての説明が中心で、1部例文に {couldn't} を使用)

could のもう一つの表現


[could] は、[昔は  ~できた(~できなかった)/~可能性があった] という使い方の他に、もう一つ知っておくと非常に便利な使い方があります。

 

それは、[can] の控えめな意味として使う方法です。

 

[can] の [~可能性がある/~できる] に対して、[could] は [可能性があるだろう/あるんじゃないかな] [~できるだろう/できるんじゃないかな]という意味で使えるということです。

=> He   could   be   wrong.  (彼が 間違えていることもあるだろう)
=> He   could   speak   English.  (彼は 話せるんじゃないかな 英語が)

これは [will/would] [may/might] の関係性と同じものです。形は過去形でも意味は過去ではなく、その現在形の意味を和らげた働きをします。

can/could 等をどうやって使えるものにしていくのか?


まず日本語で [~することができる/できた] を、可能な限り [~する/した] で考えるようにします。

例えば、日本語の [~行ける/行けた] [チケットを取れる/取れた] 等は、[行くことができる/できた] [チケットを取ることができる/できた] と考えられる一方で、多くの場合 [行く/行った] [チケットを取る/取った] と考えることが可能です。

よく考えてみると、日本語で [~することができる/できた] と言っていることの多くは [~する/~した] と表現しても問題ないものです

多くの [~することができる/できた] という表現が、[~する/した] で表現可能です。[~する/した] で表現できる範囲を自分の中で拡げていきます。そうすることで、[~する/した] と考えられるものは [現在形/過去形] 、そうできないものは [can/could] という線引きをします。そうやって [~可能性がある(あった)/~できる(できた)] を使う場面をより自分の中で明確にするのです。

 

そこにたまに使うものとして、[苦労して(なんとか)~できた/した]  =>  [managed  to  + 動詞(または succeeded  in  動詞ing)] を設定しておきます。日本でも英語でも、頻繁に [なんとかして~できた] という表現を使うのは違和感を感じます。それを聞いた相手もうんざりするのではないでしょうか。

通常 [~できた] は過去形を使い、[~できた] ことを強調したい時にのみ、この形を使いましょう。

日本語の発想を捨てるのではなく、
日本語の発想を英語のルールに柔軟に乗せていく。


そうやって英語との感覚のズレを少なくすることで、日本語から英語への変換をスムーズにしていきます。


そして基本、[can] が使いこなせるようになるまでは、[be  able  to] は使わずに [can/could] だけを使うことにします


最初は使うものを狭めておくことで脳から記憶を引き出しやすくするのです。

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[be  able  to] は、助動詞、完了形、不定詞等と一緒に使う時に効果を最大限に発揮するので、それらを使えるようになってから、[be  able  to] を使うことにしても遅くはありません。[can] の過去形は、通常文の過去形を使って何とかします


この使うものを最初のうちは狭めておくことは、他の助動詞でも説明しました。


過去形については、現在形、進行形と比較しながら頭に入れるのもお勧めです。

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そして、もう一つ他の助動詞と比較した形で [can/could] を頭に入れておきます。

=> He   would   be   wrong.  (彼は 間違えるだろう)
=> He   might   be   wrong.  (彼は 間違えるかもしれない)
=> He   can   be   wrong.  (彼が 間違えることもある) 
=> He   could   be   wrong.  (彼が 間違えることもあるだろう)

と比較して頭に入れておきます。(例文はどんなものでもかまいません)

 

なぜこんなことをするのかと言うと、

[will,  would,  might] 等の推量が表現していることも、可能性と言えば可能性だからです。可能性の中にある違いを明確にしておくのです。

[can/could] の可能性は、現在時における実現性についての可能性
[will, would, might] 等の可能性は、推量の過多から見た将来の可能性


現在時において起こる可能性があるのかないのか、つまり現状においての可能性の有無を問うているのが [can/could] で、将来起こる確率がどのくらいなのかの可能性を推量、つまり将来に起こりうる確率を予測しているのが [will/would/might/could] です。(could は、どちらの意味でも利用できます)


注意:否定形 [can't] は少し事情が違っていて、将来の可能性について言及可能です。
=> It   might   not   rain   tomorrow.  (雨は降らないかもしれない 明日は)
=> It   can't   rain   tomorrow.  (雨が降るはずがない 明日は)-可能性の否定

助動詞 [will, would, may, might, can, could, should, must] 等は、意味が似通っているので、個別に覚えると使う時に頭が混乱しやすいと考えています。


助動詞についてはこちらも参考にしてください。

www.colombiacolom.net


紛らわしい他の助動詞の表現と [can/could] を比較して頭に入れておくことで、違いを明確にし判断の迷いを少なくしたいのです。そういった準備が英会話上達への重要なステップとなります。

実際に会話で [can] を使う流れはこちらも参考にしてください。

ローマは一日にしてならずです。ではでは。